From: tomo Date: Wed, 10 Jul 2002 08:32:47 +0000 (+0000) Subject: New file. X-Git-Url: http://git.chise.org/cgi-bin/gitweb.cgi?a=commitdiff_plain;h=3c4ebf283bdce506b2d167c9d13fe77e47107bc5;p=www%2Felisp%2Fsemi.git New file. --- diff --git a/brief-history.html.ja.iso-2022-jp b/brief-history.html.ja.iso-2022-jp new file mode 100644 index 0000000..614e1fc --- /dev/null +++ b/brief-history.html.ja.iso-2022-jp @@ -0,0 +1,104 @@ + + + +過去・現在・未来? + + + +

過去・現在・未来?

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+1993 年の初夏、私はレポートの現実逃避(^_^;から mh-e や GNUS で MIME 機 +能(特に + +encoded-word +)を利用する試みをはじめました。この後、encoded-word を扱うための +program は“tiny-mime”という program として公開しました。当時は公開し +てそれで終りというつもりだったんですが、まさかそれから5年も続ける羽目 +になろうとは。 +

+“tiny-mime”は思いの他反響が大きく、大量の mail に耐えかねて tm +mailing list を作りました。mailing list の member の協力もあり、 +“tiny-mime”は何度か version up され、mh-e や GNUS でこれを利用するた +めの設定サンプルも公開しました。これらは後に“tm”という package にま +とめて配布するようになりました。 +

+“tm”では当初 body に対しては metamail を利用した viewer を用いていま +したが、後に、Emacs Lisp で書いた“tm-view”という viewer を実装しまし +た(修士研究の現実逃避(^_^;)。 +

+tm mailing list の member から周辺 module が提供されたこともあり、tm +は急速に成長して生きました。 +やがては tm は高機能な MIME 機能を提供する MUA attachment +として世界中で広く使われるようになりました。しかし、 +一方で、tm の提供する機能の古さも目立つようになって来ました。これは +tm が元々 Emacs 18 の時代に設計され、Emacs 18 を support +し続けていたからです。 +このため、Emacs 19 で導入された機能の内 Emacs 18 で emulate +できないものは根幹部で利用することができなかったのです。 +しかし、徐々に Emacs 19 以降や XEmacs への移行が進み、 +Emacs 18 を support するための機能制限の +デメリットが目立つようになって来ました。 +また、長年の機能拡張のために見通しの悪くなった部分や、 +当初の無知や技術力不足により emacs +の慣習に反する部分や効率の悪い部分も見受けられましたが、 +過去のしがらみでなかなかいじる訳にはいきませんでした。 +こうした問題を解決したいと思うようになっていましたが、1996 年春ついに +tm のリストラを決意し、その作業を開始しました。 +

+tm は『大盛り package』という形で、tm に関わるさまざまな module や、 +MIME 処理に関わらないものまで入っていましたが、これを +APEL, +FLIM, +SEMI と +EMH などの +MUA interface module に再編しました。 + +bitmap-mule + +や +mu-cite +などは別配布としました。その後、 +Semi-gnus project +などもはじまりました。 +

+これまで、FLIM では mime-entity 抽象や mm-backend, mel-backend が導入 +され、さまざまな環境での効率的な使用に配慮した抽象化を行った API の整 +備が進んでいます。 +

+SEMI では + +mailcap + +による外部 method の設定機能を追加しました。 +Emacs lisp が苦手な人でも気軽に外部 method を設定でき、 +SEMI 以外の MUA と設定を共有することも可能になりました。 +また、tm では外部 method に特別な shell script +を用いていたため非 UNIX 環境で工夫が必要でしたが、 +新方式では mailcap file を書くだけで良くなり +Windows 95 などの非 UNIX 環境では特にその恩恵が大きいといえるでしょう。 +mailcap の導入に伴い、複数の method が競合しやすくなり、また、優先度を +決めるのが難しくなったために、method 選択 menu を導入しました。毎回 +menu で選択するのは面倒臭いので選択結果を記録して、 +2度目からは前回に最も似た method +を選ぶ機能(用例に基づく適応インターフェース)を導入しました。 +C-u v のように C-u 付きで再生すると +過去の用例を無視して全候補から選択することも可能であり、この場合には選 +択結果を登録し以後の method 選択においてこの結果を配慮します +(用例に関する例示インターフェース)。また +multipart/alternative の選択表示も実装されました。mime-entity 抽象を利 +用した API の整備も進んでいます。 +

+今後は FLIM API のさらなる整備や、SEMI MIME-Edit の再設計が計画されて +います。 + +


+ + +Last modified: Wed Jul 10 17:23:18 JST 2002 + +
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