X-Git-Url: http://git.chise.org/gitweb/?a=blobdiff_plain;f=README.ja;h=bf0589459b04b38d2930b5c6a5d56b4421458c16;hb=5fbad900555eb64158390bd9c8fe9c9526b69734;hp=82f62ae4ab3163f8cecca4072ef25ea1b867bed1;hpb=0824c4fb50953bcaa67e35119563b24e2bace8ba;p=elisp%2Fapel.git diff --git a/README.ja b/README.ja index 82f62ae..bf05894 100644 --- a/README.ja +++ b/README.ja @@ -1,313 +1,521 @@ +-*- outline -*- + [APEL の README (日本語版)] -APEL とは? -============ +* APEL とは? + +APEL は "A Portable Emacs Library." の略です。これは以下のモジュールで +構成されています: + +** poe.el + +主に最新の emacs 環境のための基礎的な関数と特殊形式/マクロの emulation +のモジュール。 + + poe-xemacs.el --- XEmacs用 + poe-18.el --- Emacs 18/Nemacs 用 + env.el --- Emacs 18 用の env.el + localhook.el --- Emacs 18 と Emacs 19.28 以前用の hook 関数群 + pym.el --- poe のための macros + +** poem.el + +移植性の高い MULE プログラムを書くための基礎的な関数を提供する。 + + poem-nemacs.el --- Nemacs 用 + poem-ltn1.el --- MULE なし Emacs 19/XEmacs 用 + poem-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 + poem-20.el --- Emacs 20 と XEmacs-MULE の共有モジュール + poem-e20_2.el --- Emacs 20.1/20.2 用 + poem-e20_3.el --- Emacs 20.3 用 + poem-xm.el --- XEmacs-MULE 用 + +** pces.el + +移植性の高い character encoding スキーム (coding-system) を提供する。 + + pces-20.el --- coding-system 機能を持つ Emacs 20 and XEmacs 用 + pces-e20.el --- Emacs 20 用 + pces-e20_2.el --- Emacs 20.1 and 20.2 用 + pces-nemacs.el --- Nemacs 用 + pces-om.el --- Mule 1.* and Mule 2.* 用 + pces-raw.el --- coding-system 機能を持たない emacsen 用 + pces-xfc.el --- file coding 機能を持つ XEmacs 用 + pces-xm.el --- XEmacs-mule 用 + +** invisible.el --- 不可視 region に関する機能を提供する + + inv-18.el --- for Emacs 18 + inv-19.el --- for Emacs 19 + inv-xemacs.el --- for XEmacs + +** mcharset.el --- MIME charset 関連の機能を提供する + + mcs-nemacs.el --- Nemacs 用 + mcs-ltn1.el --- MULE Emacs 19/XEmacs 用 + mcs-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 + mcs-20.el --- Emacs 20 と XEmacs-MULE 用の共有モジュール + mcs-e20.el --- Emacs 20 用 + mcs-xm.el --- XEmacs-MULE 用 + mcs-xmu.el --- XEmacs-MULE 用 (ISO646 文字の単一化) + +** static.el --- 静的評価のためのユーティリティー + +** broken.el --- Emacs の壊れている機能の情報を提供する + +** pccl.el --- 移植可能な CCL プログラムを書くためのユーティリティー + + pccl-om.el --- MULE 2.* 用 + pccl-20.el --- Emacs 20/XEmacs-21-MULE 用 - APEL は "A Portable Emacs Library." の略です。これは以下のモジュール - で構成されています: +** alist.el: 連想リストのためのユーティリティー - poe.el --- 主に最新の emacs 環境のための基礎的な関数と特殊形式/マ - クロの emulation のモジュール - poe-xemacs.el --- XEmacs用 - poe-18.el --- Emacs 18/Nemacs 用 - env.el --- Emacs 18 用の env.el +** calist.el: 状態木と状態/状況連想リスト用のユーティリティー - poem.el --- 移植性の高い MULE プログラムを書くための基礎的な関数を - 提供する - poem-nemacs.el --- Nemacs 用 - poem-ltn1.el --- MULE なし Emacs 19/XEmacs 用 - poem-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 - poem-20.el --- Emacs 20 と XEmacs-MULE の共有モジュール - poem-e20_2.el --- Emacs 20.1/20.2 用 - poem-e20_3.el --- Emacs 20.3 用 - poem-xm.el --- XEmacs-MULE 用 +** path-util.el: パス管理とファイル探索のためのユーティリティー - invisible.el --- 不可視 region に関する機能を提供 - inv-18.el --- for Emacs 18 - inv-19.el --- for Emacs 19 - inv-xemacs.el --- for XEmacs +** filename.el:ファイル名を作るためのユーティリティ - mcharset.el --- MIME charset 関連の機能を提供 - mcs-nemacs.el --- Nemacs 用 - mcs-ltn1.el --- MULE Emacs 19/XEmacs 用 - mcs-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 - mcs-20.el --- Emacs 20 と XEmacs-MULE 用の共有モジュール - mcs-e20.el --- Emacs 20 用 - mcs-xm.el --- XEmacs-MULE 用 +** install.el: emacs-lisp パッケージインストールするためのユーティリティー - broken.el --- Emacs の期待されたように動かない機能の情報の提供 +** mule-caesar.el: ROT 13-47-48 Caesar 変換のユーティリティー - pccl.el --- 移植可能な CCL プログラムを書くためのユーティリティー - pccl-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 - pccl-20.el --- Emacs 20/XEmacs-MULE 用 +** emu.el - alist.el: 連想リストのためのユーティリティー +tm-7.106 に入っていた emu との互換性を保つためのモジュール。poe, poem, +mcharset を require する。 - calist.el: 状態木と状態/状況連想リスト用のユーティリティー + emu-mule: MULE 1.*, 2.* 用 - path-util.el: パス管理とファイル探索のためのユーティリティー + richtext.el --- Emacs 19.29 かそれ以降 XEmacs 19.14 かそれ以降のた + めの text/richtext モジュール + tinyrich.el --- 古い emacs 環境のための text/richtext モジュール - filename.el:ファイル名を作るためのユーティリティ +** pcustom.el --- 移植性の高い custom 環境を提供する - install.el: emacs-lisp パッケージインストールするためのユーティリ - ティー + tinycustom.el --- custom.el のエミュレーションを行なう - mule-caesar.el: ROT 13-47-48 Caesar 変換のユーティリティー +** time-stamp.el - emu.el --- (tm-7.106 に入っていた emu との互換性を保つためのモジュー - ル。poe, poem, mcharset を require する) +Emacs による編集の際、最終修正時刻を保存するためのユーティリティ。 - emu-mule: MULE 1.*, 2.* 用 +** timezone.el - richtext.el --- Emacs 19.29 かそれ以降 - XEmacs 19.14 かそれ以降 - のための text/richtext モジュール - tinyrich.el --- 古い emacs 環境のための text/richtext モジュー - ル +タイムゾーンユーティリティ。2000 年問題対応版。Emacs 18 と GNUS 3.14.4 +でも動作可。 +** product.el --- プロダクトのバージョン情報のための機能を提供するモジュール。 -インストール -============ -(a) 展開した場所で実行 +* インストール - 他のディレクトリーにインストールしたくないなら、以下のことだけをやっ - てください: +** 展開した場所で実行 - % make +他のディレクトリーにインストールしたくないなら、以下のことだけをやって +ください (MS-DOS 系の OS のために make.bat が用意されています。 +make.bat の利用については下記「make.bat を利用する (MS-DOS 系 OS の場 +合)」を参照して下さい)。: - emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 + % make - % make EMACS=xemacs +emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 - `EMACS=...' が省略されると、Emacs=emacs が使われます。 + % make EMACS=xemacs -(b) make install +`EMACS=...' が省略されると、Emacs=emacs が使われます。 - 他のディレクトリーにインストールしたいなら、以下のことをしてください: +** make install - % make install +他のディレクトリーにインストールしたいなら、以下のことをしてください: - emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 + % make install - % make install EMACS=xemacs +emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 - `EMACS=...' が省略されると、Emacs=emacs が使われます。 + % make install EMACS=xemacs - Emacs Lisp プログラムとシェルスクリプトのためのディレクトリー木の接 - 頭辞 (prefix) を指定することができます。例えば、 +`EMACS=...' が省略されると、Emacs=emacs が使われます。 - % make install PREFIX=~/ +Emacs Lisp プログラムとシェルスクリプトのためのディレクトリー木の接頭 +辞 (prefix) を指定することができます。例えば、 - `PREFIX=...' が省略されると、指定された emacs コマンドのディレクトリー - 木の接頭辞が使用されます (おそらく /usr/local です)。 + % make install PREFIX=~/ - 例えば、PREFIX=/usr/local と Emacs 20.2 が指定されれば、以下のディレ - クトリー木が作成されます。 +`PREFIX=...' が省略されると、指定された emacs コマンドのディレクトリー +木の接頭辞が使用されます (おそらく /usr/local です)。 - /usr/local/share/emacs/20.2/site-lisp/ --- emu - /usr/local/share/emacs/site-lisp/apel/ --- APEL +例えば、PREFIX=/usr/local と Emacs 20.2 が指定されれば、以下のディレク +トリー木が作成されます。 - Emacs Lisp プログラムのための lisp ディレクトリーを指定することがで - きます。例えば、: + /usr/local/share/emacs/20.2/site-lisp/ --- emu + /usr/local/share/emacs/site-lisp/apel/ --- APEL - % make install LISPDIR=~/elisp +Emacs Lisp プログラムのための lisp ディレクトリーを指定することができ +ます。例えば、: - emu モジュールがインストールされる、バージョン特有の lisp ディレクト - リーを指定することもできます。例えば、: + % make install LISPDIR=~/elisp - % make install VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp +emu モジュールがインストールされる、バージョン特有の lisp ディレクトリー +を指定することもできます。例えば、: - どのファイルが emu モジュールか apel モジュールの一部なのか、それら - がどこにインストールされるかを知りたいときは、次のようなコマンドを入 - 力することができます。 + % make install VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp - % make what-where LISPDIR=~/elisp VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp +どのファイルが emu モジュールか apel モジュールの一部なのか、それらが +どこにインストールされるかを知りたいときは、次のようなコマンドを入力す +ることができます。 - ファイル APEL-CFG を編集することで他の選択自由な設定を指定することが - できます。その中のコメントを読んでください。 + % make what-where LISPDIR=~/elisp VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp + +ファイル APEL-CFG を編集することで他の選択自由な設定を指定することがで +きます。その中のコメントを読んでください。 (c) XEmacs のパッケージとしてインストールする - XEmacs のパッケージディレクトリーにインストールする場合は、以下のこ - とをしてください: +XEmacs のパッケージディレクトリーにインストールする場合は、以下のこと +をしてください: + + % make install-package + +emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 + + % make install-package XEMACS=xemacs-21 + +`XEMACS=...' が省略されると、XEMACS=xemacs が使用されます。 + +パッケージのディレクトリーを指定することができます。例えば: + + % make install PACKAGEDIR=~/.xemacs + +`PACKAGEDIR=...' が省略されると、存在するパッケージディレクトリーの最 +初のものが使われます。 + +XEmacs のパッケージシステムは XEmacs 21.0 かそれ以降を要求することに注 +意してください。 + +** make.bat を利用する (MS-DOS 系 OS の場合) + +MS-DOS 系の OS のために make.bat が用意されています。make.bat を利用 +するには添付の make.bat を編集することが必要です (cygwin 環境を利用 +している方は make.exe と Makefile を利用することができます)。 + +make.bat の中では `rem' が行頭にある行はコメントとして扱われます。必 +要に応じ、`rem' を挿入したり、または削除したりして下さい。 + +make.bat でディフォルトで有効になっている設定は、 + + set MEADOWVER=1.10 + set PREFIX=c:\usr\meadow + set EMACS=%PREFIX%\%MEADOWVER%\bin\meadow95.exe + set LISPDIR=%PREFIX%\site-lisp + set VLISPDIR=%PREFIX%\%MEADOWVER%\site-lisp + +で、meadow のバイナリが c:\usr\meadow\1.10\bin\meadow95.exe にインス +トールされていることを前提にしています。その前提に基づき、APEL のモ +ジュールのうち、meadow のバージョンに依存しないモジュールを + + c:\usr\meadow\site-lisp + +に、バージョンに依存するモジュールを + + c:\usr\meadow\1.10\site-lisp - % make install-package +にインストールしようとします。上記の例を参考に、自分の環境用の設定を書 +き込んで make.bat を動かして下さい。 - emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 +19.3x 以前の Emacs (例えば 19.28 ベースの Mule for Windows) にはバージョ +ン依存の site-lisp ディレクトリ (上記の例で言えば +c:\usr\meadow\1.10\site-lisp) が存在せず、ディフォルトでは load-path も +通っていません。この場合は c:\usr\mule\site-lisp などのバージョン非依存 +の site-lisp ディレクトリに APEL の全てのモジュールを入れれば良いでしょ +う。 - % make install-package XEMACS=xemacs-21 +Demacs の設定例を準備することができませんでした。Demacs に APEL をイン +ストールした方は、設定例を apel-ja@m17n.org に送って下さい (非購読者で +も送信はできます)。 - `XEMACS=...' が省略されると、XEMACS=xemacs が使用されます。 +なお、Windows ネイティブの cvs.exe (not cygwin) を利用して APEL を +checkout した場合は、cvs.exe により行末コードが正規化されて CRCRLF に +なっている可能性があります。このような場合、make.bat は動きませんので +行末コードを CRLF に修正してお使い下さい。この問題について詳しくは、 - パッケージのディレクトリーを指定することができます。例えば: + http://openlab.ring.gr.jp/skk/cvswin-ja.html - % make install PACKAGEDIR=~/.xemacs +をご参照下さい。 - `PACKAGEDIR=...' が省略されると、存在するパッケージディレクトリーの - 最初のものが使われます。 +* load-path(Emacs と MULE の場合) - XEmacs のパッケージシステムは XEmacs 21.0 かそれ以降を要求することに - 注意してください。 +もし Emacs もしくは Mule をお使いなら、APEL を install した場所を +load-path に追加してください。もし Emacs 19.29 以降または Emacs 20.1, +20.2 を使って初期設定でインストールしたのなら、次のように subdirs.el +を書くことができます。 +-------------------------------------------------------------------- +(normal-top-level-add-to-load-path '("apel")) +-------------------------------------------------------------------- -load-path(Emacs と MULE 場合) -=============================== +もし Emacs 20.3 以降もしくは XEmacs を使って普通にインストールするの +ならば、load-path を設定する必要はありません。 - もし Emacs もしくは Mule をお使いなら、APEL を install した場所を - load-path に追加してください。もし初期設定でインストールしたのなら、 - 次のように subdirs.el を書くことができます。 - 例: +* Emacs のバージョンに関連した情報 - -------------------------------------------------------------------- - (normal-top-level-add-to-load-path '("apel")) - -------------------------------------------------------------------- +** 「古い byte-compiler」と「新しい byte-compiler」 - もし Emacs 20.3 以降もしくは XEmacs をお使いなら、load-path を設定す - る必要はありません。 +Emacs 18 のユーザのみなさんへ: +このパッケージではコンパイル時における条件判断をたくさん行なっていま +す。残念ながら Emacs 18 に付属している byte-compiler には、例えば +`eval-when-compile' や `eval-and-compile' の機能が無いので代用品のマ +クロを用意してありますが、これらはコンパイル時だけでなく load 時また +は実行時にも働いてしまいます! 加えて「古い byte-compiler」はトップ +レベルのマクロをコンパイルしてくれないので、APEL の多くのコードがコ +ンパイルされないままになってしまいます。 -使い方 -====== +そこで、最適化を行なう「新しい byte-compiler」を使うことをお勧めしま +す。それは Emacs 19 以降に付属している byte-compiler の元になってい +るものです。 -alist ------ +最適化を行なう byte-compiler は Emacs Lisp Archive およびそれらのミ +ラーから入手することができます。 -関数 put-alist (ITEM VALUE ALIST) +Mule 1.* の時代には Mule 用の「新しい byte-compiler」を含む Mule 1.* +用の "contrib" パッケージが配布されていました。しかし現在ではこのパッ +ケージを手に入れることは難しいでしょう。 - ALIST を ITEM の値が VALUE になるように修正します。car が ITEM であ - る対が存在すれば、その cdr を VALUE で置き換えます。そのような対がな - ければ、新しい対 (ITEM . VALUE) を作り、car が新しい対で、cdr が - ALIST である新しい連想リストを返します。 +我々の知る限りでは Emacs 18 用の「新しい byte-compiler」は SKK 9.6, +または SKK 10.62a に付属しています。SKK 10.62a は -関数 del-alist (ITEM ALIST) + http://openlab.ring.gr.jp/skk/maintrunk - 連想リスト ALIST に key が ITEM である対があれば、それを ALIST から取 - り除きます。 +から入手することができます。これらは Mule 1.* 用のパッチも含んでいます。 -関数 set-alist (SYMBOL ITEM VALUE) - SYMBOL で指定されている連想リストを、ITEM の値が VALUE であるように - 修正します。 +** 「古い custom」と「新しい custom」 + +Emacs 19.34 と XEmacs 19.14 のユーザのみなさんへ: + +Emacs 19.32〜19.34、XEmacs 19.14 および Gnus 5.2/5.3 に含まれている +custom ライブラリは「古い」もので、これの API は Emacs 20.1 または +XEmacs 19.15 より新しい Emacsen と Gnus 5.4/5.5 に含まれている +「新しい custom」とは違っています。 + +Emacs 19.34 と XEmacs 19.15〜20.2 用の「新しい custom」は、以下の +URL から手に入れることができます。 + +ftp://ftp.dina.kvl.dk/pub/Staff/Per.Abrahamsen/custom/custom-1.9962.tar.gz + +(注: XEmacs 19.15〜20.2 と Gnus 5.4/5.5 に含まれている「新しい custom」 +はこの版より古いものです。) + +「新しい custom」をインストールする前に、次の各項目をチェックして下 +さい。 + + 1) もしあなたが Gnus 5.2/5.3 (または他の「古い custom」を使うアプ + リケーション) を使うことに固執しているのならば「新しい custom」 + をインストールしてはいけません。 + + 2) Emacs 19 を元にした Mule を使うのならば、このパッチを「新しい + custom」に当てる必要があります。 + +----8<------8<------8<------8<------8<------8<------8<------8<---- +--- custom-1.9962/cus-face.el~ Wed Mar 4 19:52:39 1998 ++++ custom-1.9962/cus-face.el Mon Mar 9 08:05:33 1998 +@@ -96,7 +96,7 @@ + "Define a new FACE on all frames, ignoring X resources." + (interactive "SMake face: ") + (or (internal-find-face name) +- (let ((face (make-vector 8 nil))) ++ (let ((face (make-vector face-vector-length nil))) + (aset face 0 'face) + (aset face 1 name) + (let* ((frames (frame-list)) +----8<------8<------8<------8<------8<------8<------8<------8<---- + + 3) custom を使うコンパイルされたアプリケーションは、それを load す + るときや実行するときに同じバージョンの custom を必要とします。 + したがって、いつも load-path に「新しい custom」を含めておかな + ければなりません。 + これを行なうためのもっとも簡単な方法は subdirs.el を使うことで + す。 + 「新しい custom」が /usr/local/share/emacs/19.34/site-lisp/custom/ + にインストールされているのならば、 + /usr/local/share/emacs/19.34/site-lisp/subdirs.el というファイ + ルに以下の行を書き込んで下さい。 + + (normal-top-level-add-to-load-path '("custom")) + + +* 使い方 + +** alist + +*** 関数 put-alist (ITEM VALUE ALIST) + +ALIST を ITEM の値が VALUE になるように修正します。car が ITEM であ +る対が存在すれば、その cdr を VALUE で置き換えます。そのような対がな +ければ、新しい対 (ITEM . VALUE) を作り、car が新しい対で、cdr が +ALIST である新しい連想リストを返します。 + +*** 関数 del-alist (ITEM ALIST) + +連想リスト ALIST に key が ITEM である対があれば、それを ALIST から取 +り除きます。 + +*** 関数 set-alist (SYMBOL ITEM VALUE) + +SYMBOL で指定されている連想リストを、ITEM の値が VALUE であるように修 +正します。 例. (set-alist 'auto-mode-alist "\\.pln$" 'text-mode) -関数 modify-alist (MODIFIER DEFAULT) +*** 関数 modify-alist (MODIFIER DEFAULT) - 連想リスト DEFAULT を連想リスト MODIFIER に修正します。 +連想リスト DEFAULT を連想リスト MODIFIER に修正します。 -関数 set-modified-alist (SYMBOL MODIFIER) +*** 関数 set-modified-alist (SYMBOL MODIFIER) - SYMBOL の値を連想リスト MODIFIER に修正します。SYMBOL は連想リストで - ある必要があります。それが束縛されていなければ、その値を nil とみな - します。 +SYMBOL の値を連想リスト MODIFIER に修正します。SYMBOL は連想リストであ +る必要があります。それが束縛されていなければ、その値を nil とみなしま +す。 -path-util ---------- +** path-util -関数 add-path (PATH &rest OPTIONS) +*** 関数 add-path (PATH &rest OPTIONS) - PATH が `default-load-path' のディレクトリーの下に存在して、 - `load-path'に存在しないときに、それを `load-path' に追加します。 +PATH が `default-load-path' のディレクトリーの下に存在して、 +`load-path'に存在しないときに、それを `load-path' に追加します。 - 次のような PATH の様式を使うことができます: +次のような PATH の様式を使うことができます: - load-path からの相対: "PATH" (それは `default-load-path から探 - されます。) + load-path からの相対: "PATH" (それは `default-load-path から探されま + す。) - ホームディレクトリーからの相対: "~/PATH" "~USER/PATH" + ホームディレクトリーからの相対: "~/PATH" "~USER/PATH" - 絶対パス: "/FOO/BAR/BAZ" + 絶対パス: "/FOO/BAR/BAZ" - 次のような OPTIONS を指定することができます: +次のような OPTIONS を指定することができます: - 'all-paths --- `default-load-path の代わり `load-path' から探しま + 'all-paths --- `default-load-path の代わり `load-path' から探しま す。 - 'append --- PATH を `load-path' の最後に追加します。 + 'append --- PATH を `load-path' の最後に追加します。 -関数 add-latest-path (PATTERN &optional ALL-PATHS) +*** 関数 add-latest-path (PATTERN &optional ALL-PATHS) - 正規表現 PATTERN に合致した最新のパスが `default-load-path' の下に存 - 在していて、`load-path' の下に存在していないときにそれを `load-path' - に追加します。 +正規表現 PATTERN に合致した最新のパスが `default-load-path' の下に存在 +していて、`load-path' の下に存在していないときにそれを `load-path' に +追加します。 - 例えば、bbdb-1.50 と bbdb-1.51 が site-lisp の下にあって、bbdb-1.51 - が bbdb-1.50 よりも新しく、site-lisp が - /usr/local/share/emacs/site-lisp であるときは、 +例えば、bbdb-1.50 と bbdb-1.51 が site-lisp の下にあって、bbdb-1.51 が +bbdb-1.50 よりも新しく、site-lisp が /usr/local/share/emacs/site-lisp +であるときは、 - (add-path "bbdb") + (add-latest-path "bbdb") - は "/usr/local/share/emacs/site-lisp/bbdb-1.51" を `load-path' の先 - 頭に追加します。 +は "/usr/local/share/emacs/site-lisp/bbdb-1.51" を `load-path' の先頭 +に追加します。 - 省略可能な引数 ALL-PATHS が指定されると、`default-load-path' のかわ - りに `load-path' から探します。 +省略可能な引数 ALL-PATHS が指定されると、`default-load-path' のかわり +に `load-path' から探します。 -関数 get-latest-path (PATTERN &optional ALL-PATHS) +*** 関数 get-latest-path (PATTERN &optional ALL-PATHS) - 正規表現 PATTERN に合致する default-load-path にある最新のディレクト - リーを返します。省略可能な引数 ALL-PATHS が指定されると、 - default-load-path の代わりに load-path の全てから探します。 +正規表現 PATTERN に合致する default-load-path にある最新のディレクトリー +を返します。省略可能な引数 ALL-PATHS が指定されると、default-load-path +の代わりに load-path の全てから探します。 例. (let ((gnus-path (get-latest-path "gnus"))) (add-path (expand-file-name "lisp" gnus-path)) (add-to-list 'Info-default-directory-list - (expand-file-name "texi" gnus-path)) - ) + (expand-file-name "texi" gnus-path))) + +*** 関数 file-installed-p (FILE &optional PATHS) + +FILE が PATHS に存在した場合、FILE の絶対パスを返します。PATHS が省略 +されると、`load-path' が使われます。 + +*** 関数 exec-installed-p (FILE &optional PATHS SUFFIXES) + +FILE が PATHS に存在した場合に FILE の絶対パスを返します。PATHS が省略 +されると、`exec-path' が使われます。SUFFIXES が省略されると、 +`exec-suffix-list' が使われます。 + +*** 関数 module-installed-p (MODULE &optional PATHS) + +MODULE が提供されている (provided) か、PATHS に存在する場合に nil で +ない値を返します。PATHS が省略されると、`load-path' が使われます。 + +** filename + +*** 関数 replace-as-filename (string) + +STRING から安全なファイル名を返します。 + +それは変数 'filename-fileters' を参照します。その変数はファイル名の選 +別器のための関数のリストです。初期設定の選別器は以下の変数を参照してい +ます。 + +**** 変数 filename-limit-length + +ファイル名の長さの制限。 + +**** 変数 filename-replacement-alist + +文字と文字列が対になったリストの連想リストです。文字のリストはファイル +名として許されない文字を現わします。 + + +* バグ報告 + +バグ報告や改善の提案を書いたときは、是非 APEL メーリングリストに送って +ください: -関数 file-installed-p (FILE &optional PATHS) + apel-en@m17n.org (英語) + apel-ja@m17n.org (日本語) - FILE が PATHS に存在した場合、FILE の絶対パスを返します。PATHS が省 - 略されると、`load-path' が使われます。 +APEL ML を通して、APEL のバグを報告したり、APEL の最新のリリースを取得 +したり、APEL の将来の拡張の議論をしたりすることができます。APEL ML に +参加するには、空の電子メールを -関数 exec-installed-p (FILE &optional PATHS SUFFIXES) + apel-en-ctl@m17n.org (英語) + apel-ja-ctl@m17n.org (日本語) - FILE が PATHS に存在した場合に FILE の絶対パスを返します。PATHS が省 - 略されると、`exec-path' が使われます。SUFFIXES が省略されると、 - `exec-suffix-list' が使われます。 +に送ってください。 -関数 module-installed-p (MODULE &optional PATHS) - MODULE が提供されている (provided) か、PATHS に存在する場合に nil で - ない値を返します。PATHS が省略されると、`load-path' が使われます。 +* Anonymous FTP -filename --------- +最新の APEL のリリースは以下の場所から取得できます: -関数 replace-as-filename (string) + ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/apel/ - STRING から安全なファイル名を返します。 - それは変数 'filename-fileters' を参照します。その変数はファイル名の - 選別器のための関数のリストです。初期設定の選別器は以下の変数を参照し - ています。 +* CVS - 変数 filename-limit-length +APEL の開発は CVS を使っています。最新の開発バージョンを CVS で取得で +きます。 - ファイル名の長さの制限。 +** cvs login (一回目だけ) - 変数 filename-replacement-alist + % cvs -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root login - 文字と文字列が対になったリストの連想リストです。文字のリスト - はファイル名として許されない文字を現わします。 + CVS password: [CR] # 空文字列 +** checkout -バグ報告 -=========== + % cvs -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root checkout apel - バグ報告や改善の提案を書いたときは、是非 tm メーリングリストに送って - ください: +CVS に基づいた開発に参加したいときは、 - bug-tm-en@chamonix.jaist.ac.jp (英語) - bug-tm-ja@chamonix.jaist.ac.jp (日本語) + cvs@cvs.m17n.org - tm ML を通して、APEL のバグを報告したり、APEL の最新のリリースを取得 - したり、APEL の将来の拡張の議論をしたりすることができます。tm ML に - 参加するには、空の電子メールを +にアカウント名と、ssh の公開鍵を送ってください。ssh 経由では、cvsroot +は :ext:cvs@cvs.m17n.org:/cvs/root となります。 - tm-en-help@chamonix.jaist.ac.jp (英語) - tm-ja-help@chamonix.jaist.ac.jp (日本語) +どうしても ssh が使えない場合、pserver 経由でも開発に参加できます。こ +の場合、UNIX の /etc/passwd 様式で暗号化されたパスワードを送って下さい。 +この場合 cvsroot は :pserver:<アカウント名>@cvs.m17n.org:/cvs/root と +なります。 - に送ってください。 \ No newline at end of file +開かれた開発に参加してくださることを期待します。