From: MORIOKA Tomohiko [ CHISE Top ] [ XEmacs UTF-2000 Top ] [ CHISE Top ] [ XEmacs CHISE Top ]
+ここでは
+Debian GNU/Linux
+を一通り扱える人を対象に、
+XEmacs CHISE(旧称 XEmacs UTF-2000)
+のインストール方法(ソースの入手、コンパイルなど)を説明しています。
+
- ここではDebian GNU/Linuxを一通り扱える人を対象に、
- XEmacs UTF-2000
- のインストール方法(ソースの入手、コンパイルなど)を説明しています。
-
- インストール対象となるDebianのバージョンは3.0 (woody)です。
- taskselで「X window system」「desktop environment」「japanese environment」
- 「simplified Chinese environment」「traditional Chinese environment」「Korean environment」を
- インストールしていると想定しています。
-
+インストール対象となる Debian のバージョンは 3.0 (woody) です。
+tasksel
+で「X window system」「desktop environment」「japanese environment」
+「simplified Chinese environment」「traditional Chinese environment」
+「Korean environment」をインストールしていると想定しています。
+
- XEmacs UTF-2000をインストールする前に、
+ XEmacs CHISEをインストールする前に、
apt-get installしておかなくてはならない(しておいた方がいい)
ものがあります。以下のパッケージです。
XEmacs UTF-2000をDebian GNU/Linuxにインストールする方法
+XEmacs CHISE を Debian GNU/Linux にインストールする方法
はじめに
+
コンパイルの前に
- また、XEmacs UTF-2000ではたくさんの種類のフォントを使います。 + また、XEmacs CHISEではたくさんの種類のフォントを使います。 特殊なフォントについては後述しますが、 とりあえず以下のフォントをapt-get installしておけば問題ないでしょう (viva apt!)。 @@ -94,25 +96,26 @@
- cvs.m17n.orgの/cvs/rootのXEmacsモジュールのutf-2000枝から - anonymous CVSでも入手可能です。 - こちらから入手したものの方が、ダウンロード用のソースよりも新しい場合があります。 -
++cvs.m17n.org の /cvs/chise の XEmacsモジュール の utf-2000 枝から +anonymous CVS でも入手可能です。 +こちらから入手したものの方が +リリースされたダウンロード用のソースよりも新しいことが多いでしょう。 +
- % cvs -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root login+
- CVS password: ← 何も入力しないでEnter -
+% cvs -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/chise login
+CVS password: ← 何も入力しないでEnter +
- % cvs -z9 -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root checkout -r utf-2000 -d XEmacs-UTF-2000 XEmacs -+
+% cvs -z9 -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/chise checkout +-r utf-2000 -d XEmacs-CHISE xemacs +
+configureでは少なくとも +--with-mule, +--without-wnn, +--with-utf-2000 +を指定してください(まだ、Wnnは supportされていません)。また +--with-text-coding +や +--pdump +も付けた方が良いでしょう(sid の場合、これは必須です)。 +
-- configureでは少なくとも - --with-mule, - --without-wnn, - --with-utf-2000 - を指定してください(まだ、Wnnは supportされていません)。また - --with-text-coding - や、cvsからcheckoutした人以外は - --ldflags=-znocombreloc - も付けた方が良いでしょう。 -
- -- あとは通常の XEmacs の作成と何ら変わる所はありません - (が、文字データベースの構築に結構時間がかかります)。 -
++あとは通常の XEmacs の作成と何ら変わる所はありません +(が、文字データベースの構築に結構時間がかかります)。 +
-- XEmacs UTF-2000のソース以外に、 - xemacs-sumo.tar.gz - と - xemacs-mule-sumo.tar.gz - もダウンロードしておきましょう。 - これらがなくてもコンパイルはできますが、日本語などがちゃんと扱えません。 -
++XEmacs CHISEのソース以外に、 +xemacs-sumo.tar.gz +と +xemacs-mule-sumo.tar.gz +もダウンロードしておきましょう。 +これらがなくてもコンパイルはできますが、日本語などがちゃんと扱えません。 +
+configureの際、特別な指定をしていなければ、解凍先は、 +
-- configureの際、特別な指定をしていなければ、解凍先は、 -
+/usr/local/lib/xemacs/-
/usr/local/lib/xemacs/+
になるはずです。
-になるはずです。
++また、/usr/local/lib/xemacs/ に書き込み可能な状態であれば、xemacs +のメニューバーの Tools → Packages 以下を操作することにより、XEmacs +のパッケージ管理機構を利用することができます。 +
+通常、エディタとして使う分にはそれほどでもありませんが、 +文字データベースを見る際などに、たくさんのフォントを必要とします。 +以下、通常のルート(aptなど)では入手しづらいものについて、 +入手先とインストール方法を述べます。 +
-- 通常、エディタとして使う分にはそれほどでもありませんが、 - 文字データベースを見る際などに、たくさんのフォントを必要とします。 - 以下、通常のルート(aptなど)では入手しづらいものについて、 - 入手先とインストール方法を述べます。 -
- -- 台湾中央研究院文献処理実験室が作成した、 - 漢字の部品を表示するためのフォントです。 -
++台湾中央研究院文献処理実験室 + +が作成した、Big5 にない漢字や漢字部品を表示するためのフォントです。 +
- http://www.sinica.edu.tw/~cdp/zip/font/eudc.zip -
++ +http://www.sinica.edu.tw/~cdp/zip/font/eudc.zip +
+入手したファイルを解凍します。ここでは +/usr/local/share/fonts/TrueType/CDP +というディレクトリを作って、そこに解凍します。 +eudc.tte のファイル名を「eudc.ttf」に変更します。 +
++同じディレクトリに以下のような内容の fonts.dir と encodings.dir を作ります。 +
-- 入手したファイルを解凍します。ここでは/usr/X11R6/lib/X11/fonts/CDPというディレクトリを作って、そこに解凍します。 - eudc.tteのファイル名を「eudc.ttf」に変更します。 -
-- 同じディレクトリに以下のような内容のfonts.dirとencodings.dirを作ります。 -
- -+
2 eudc.ttf -CDP-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-big5.cdp-0 eudc.ttf -CDP-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-iso10646.cdp-1-
+
11 big5.eten-0 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/big5.eten-0.enc.gz jisx0212.1990-0 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0212.1990-0.enc.gz @@ -244,58 +250,61 @@ gb2312.1980-0 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/gb2312.1980-0.enc.gz gbk-0 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/gbk-0.enc.gz jisx0201.1976-0 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0201.1976-0.enc.gz ksc5601.1987-0 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/ksc5601.1987-0.enc.gz -big5.cdp-0 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/CDP/big5.cdp-0.enc.gz-
- /etc/X11/XF86Config-4の「Files」セクションに以下の記述を付け加えます。 -
+big5.cdp-0 /usr/local/share/fonts/TrueType/CDP/big5.cdp-0.enc.gz ++/etc/X11/XF86Config-4の「Files」セクションに以下の記述を付け加えます。 +
--+-FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/CDP" --
+-+FontPath "/usr/local/share/fonts/TrueType/CDP" ++
- フォントの設定を有効にするためには、Xを再起動します。 -
++フォントの設定を有効にするためには、Xを再起動します。 +
-- GT明朝フォントは、XFree86 4.2.xのfreetypeでは - X Window Systemが落ちるという報告があります。ご注意下さい。 -
++XFree86 4.2.x の freetype module を使う状態で GT 2000 +書体フォントを表示しようとすると +X Window System が落ちることが確認されています。sid +の場合、この条件に当てはまるので、この場合、xfs-xtt +を使うようにして下さい。 +
-- GT明朝は - 東京大学多国語処理研究会 - によって開発された6万7千字を超える漢字のTrueTypeフォントです。 - Debianにおいては、 - non-freeのパッケージttf-gtfontsをapt-get installすることで - 入手可能ですが、その際/etc/apt/sources.listに -
++GT 2000 書体は +東京大学多国語処理研究会 +によって開発された6万7千字を超える漢字のTrueTypeフォントです。 +Debianにおいては、 +non-freeのパッケージttf-gtfontsをapt-get installすることで +入手可能ですが、その際/etc/apt/sources.listに +
---+++deb ftp://ftp.jp.debian.org/debian-jp unstable-jp main contrib non-free deb-src ftp://ftp.jp.debian.org/debian-jp unstable-jp main contrib non-free-
- を追加しておかなければなりません。 - また、インストールを自動的にやってくれるわけではないので、 - フォントが展開される「/usr/share/fonts/truetype/GT/」に - 下記のようにfonts.dir、encodings.dirを作り、 - /etc/X11/XF86Config-4の「Files」セクションにパスを記述します。 -
++を追加しておかなければなりません。 +また、インストールを自動的にやってくれるわけではないので、 +フォントが展開される「/usr/share/fonts/truetype/GT/」に +下記のようにfonts.dir、encodings.dirを作り、 +/etc/X11/XF86Config-4の「Files」セクションにパスを記述します。 +
--11 +
+13 GT200001.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-1 GT200002.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-2 GT200003.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-3 @@ -306,12 +315,15 @@ GT200007.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-7 GT200008.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-8 GT200009.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-9 GT200010.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-10 -GT200011.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-11-
-11 +GT200011.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTpj-11 +GT2000k1.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTKpj-1 +GT2000k2.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-GTKpj-2 ++
+13 gtpj-1 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz gtpj-2 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz gtpj-3 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz @@ -322,15 +334,57 @@ gtpj-7 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz gtpj-8 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz gtpj-9 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz gtpj-10 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz -gtpj-11 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz-
FontPath "/usr/share/fonts/truetype/GT/"-
FontPath "/usr/share/fonts/truetype/GT/"+
+なお、xfs-xtt を使う場合、 +フォントが展開される「/usr/share/fonts/truetype/GT/」に +下記のように fonts.dir を作り、/etc/X11/fs-xtt/config の catalogue に +/usr/share/fonts/truetype/GT/ を追加します。なお、encodings.dir +は不要です。 +
++13 +gt200001.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-1 +gt200002.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-2 +gt200003.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-3 +gt200004.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-4 +gt200005.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-5 +gt200006.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-6 +gt200007.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-7 +gt200008.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-8 +gt200009.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-9 +gt200010.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-10 +gt200011.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GT-11 +gt2000k1.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GTK-1 +gt2000k2.ttf -GT-mincho-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.GTK-2 ++
+また、/etc/X11/XF86Config-4 の「Files」セクションに +
++という行があることを確認して下さい。 + + -+FontPath "unix/:7110" # local font server ++
ISO/IEC 10646-2、Unicode 3.1以降の拡張漢字B (Extension B) の完全なフォントはまだ無いようなので、 @@ -396,7 +450,7 @@ gtpj-11 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/encodings/large/jisx0208.1990-0.enc.gz
-Last modified: Thu Jan 16 12:05:03 JST 2003 +Last modified: Thu Feb 27 17:35:25 JST 2003