From 1c670c81f56083f5e07febe47ea8312f4a4f7695 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: morioka Date: Thu, 23 Apr 1998 02:01:27 +0000 Subject: [PATCH] Add "Startup Files" by Yoshiki Hayashi . --- texi/gnus-ja.texi | 83 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1 file changed, 83 insertions(+) diff --git a/texi/gnus-ja.texi b/texi/gnus-ja.texi index 2b27c84..0137ee9 100644 --- a/texi/gnus-ja.texi +++ b/texi/gnus-ja.texi @@ -868,3 +868,86 @@ gnus-group-clear-data-on-native-groups} を使って、基本グループに関するデー タをすべて消去することができます。このコマンドは注意して使ってください。 +@node Startup Files +@section Startup Files +@cindex startup files +@cindex .newsrc +@cindex .newsrc.el +@cindex .newsrc.eld + +今や、あなたはファイル @file{.newrc} についてすべて知っています。すべて +の購読情報は伝統的にこのファイルに蓄積されます。 + +@sc{gnus} では物事が少々複雑になっています。ファイル @file{.newsrc} を最 +新のものにするだけではなく、ファイル @file{.newsrc} には合わない情報を保 +存しておくために @file{.newsrc.el} と呼ばれるファイルを使います。 (実際 +は、ファイル @file{.newsrc} の全ての情報を複製して保持しています。) +@sc{gnus}はこれらの中で一番最後に保存されたものを使います。これをするこ +とにより、@sc{gnus} と他のニュースリーダーを切り替えて使うことができます。 + +これはちょっとばかな方法なので、 gnus はもっと良い方法を編み出しました。 +@file{.newsrc} と @file{.newsrc.el} ファイルに加えて、 gnus は +@file{.newsrc.eld} と呼ばれるファイルも持っています。Gnus はこれらの中で +一番新しいファイルを読みますが、ファイル @file{.newsrc.el} に書き込むこ +とはありません。ファイル @file{.newsrc.eld} は絶対に消すべきではありませ +ん。---それはファイル @file{.newsrc} にはないたくさんの情報を保持してい +ます。 + +@vindex gnus-save-newsrc-file +@code{gnus-save-newsrc-file} を @code{nil} にすることによってファイル +@file{.newsrc} に書き込むのを止めることができます。そうすれば、そのファ +イルを削除することができ、ディスク容量を節約することができ、gnus の終了 +が速くなります。しかし、そうすると他のニュースリーダーを使えなくなります。 +でも、ちょっと、誰かそうしたい人がいるでしょうか。 + +@vindex gnus-save-killed-list +@code{gnus-save-killed-list} (ディフォルトでは @code{t}) が @code{nil} +であると、gnus は削除されたグループを起動ファイルに保存しません。これは、 +(起動時と終了時の) 時間と、(ディスクの) 容量を節約します。こうすると、 +gnusがどのグループが新しいかの記録を持っていないことになりますので、新し +いグループの自動購読方法は意味が無くなります。この変数を @code{nil} にし +たときは、@code{gnus-check-new-newsgroups} を常に @code{nil} か +@code{ask-server} にしておくべきでしょう (@pxref{New Groups})。この変数 +は正規表現であることもできます。そのような場合は、ファイルを保存する直前 +にその正規表現に合致しないすべてのグループを消去します。これは、すべての +サーバーが @code{ask-server} を理解するわけではない、といったような、特 +定のあいまいな状況のときに役に立つでしょう。 + +@vindex gnus-startup-file +変数 @code{gnus-startup-file} は起動ファイルがどこにあるかを指定します。 +ディフォルトの値は @file{~/.newsrc} で、それがどのようなものであれ、 +末尾に @samp{.eld} をつけたものが gnus (El Dingo) の起動ファイルになりま +す。 + +@vindex gnus-save-newsrc-hook +@vindex gnus-save-quick-newsrc-hook +@vindex gnus-save-standard-newsrc-hook +@code{gnus-save-newsrc-hook} は newsrc ファイルの中のどれかを保存する前に実 +行されるのに対し、@code{gnus-save-quick-newsrc-hook} はファイル +@file{.newsrc.eld} を保存する前に実行され、 +@code{gnus-save-standard-newsrc-hook} はファイル @file{.newsrc.eld} を保 +存する前に実行されます。後の二つは普通は版管理を入れたり切ったりするのに +使われます。ディフォルトでは、起動ファイルを保存するときに版管理に入りま +す。バックアップファイルの作成を止めたいときは、次のようにしてください。 + +@lisp +(defun turn-off-backup () + (set (make-local-variable 'backup-inhibited) t)) + +(add-hook 'gnus-save-quick-newsrc-hook 'turn-off-backup) +(add-hook 'gnus-save-standard-newsrc-hook 'turn-off-backup) +@end lisp + +@vindex gnus-init-file +Gnus が起動すると、@code{gnus-site-init-file} (ディフォルトでは +@file{.../site-lisp/gnus}) と @code{gnus-init-file} (ディフォルトでは +@file{~/.gnus}) のファイルを読み込みます。これらは普通の Emacs Lisp ファ +イルで、@file{~/.emacs} や @file{site-init} ファイルを gnus 関係のもので +乱雑にしないようにするために使うことができます。Gnus はこれらと同じ名前 +のファイルを調べますが、接尾語 @file{.elc} と @file{.el} がついているも +のも調べます。言い換えれば、@code{gnus-init-file} を @file{~/.gnus} に設 +定すると、gnus は (この順番に) @file{~/.gnus.elc} 、@file{~/.gnus.el} を +探し、最後に @file{~/.gnus} を探します。 + + + -- 1.7.10.4