X-Git-Url: http://git.chise.org/gitweb/?p=elisp%2Fapel.git;a=blobdiff_plain;f=README.ja;h=ee856eb5cf41df935b25ae527908d95704af2f63;hp=9aabe54c6159b19e2579b18b96991f2b291994e0;hb=24a3e5bce8c3c1228130d84b297002c73b185f70;hpb=7052810bdd1f604b7b985d18150f9b76dfd5f039 diff --git a/README.ja b/README.ja index 9aabe54..ee856eb 100644 --- a/README.ja +++ b/README.ja @@ -1,234 +1,390 @@ +-*- outline -*- + [APEL の README (日本語版)] -APEL とは? -============ +* APEL とは? + +APEL は "A Portable Emacs Library." の略です。これは以下のモジュールで +構成されています: + +** poe.el + +主に最新の emacs 環境のための基礎的な関数と特殊形式/マクロの emulation +のモジュール。 + + poe-xemacs.el --- XEmacs用 + poe-18.el --- Emacs 18/Nemacs 用 + env.el --- Emacs 18 用の env.el + localhook.el --- Emacs 18 と Emacs 19.28 以前用の hook 関数群 + pym.el --- poe のための macros + +** poem.el + +移植性の高い MULE プログラムを書くための基礎的な関数を提供する。 + + poem-nemacs.el --- Nemacs 用 + poem-ltn1.el --- MULE なし Emacs 19/XEmacs 用 + poem-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 + poem-20.el --- Emacs 20 と XEmacs-MULE の共有モジュール + poem-e20_2.el --- Emacs 20.1/20.2 用 + poem-e20_3.el --- Emacs 20.3 用 + poem-xm.el --- XEmacs-MULE 用 + +** pces.el + +移植性の高い character encoding スキーム (coding-system) を提供する。 + + pces-20.el --- coding-system 機能を持つ Emacs 20 and XEmacs 用 + pces-e20.el --- Emacs 20 用 + pces-e20_2.el --- Emacs 20.1 and 20.2 用 + pces-nemacs.el --- Nemacs 用 + pces-om.el --- Mule 1.* and Mule 2.* 用 + pces-raw.el --- coding-system 機能を持たない emacsen 用 + pces-xfc.el --- file coding 機能を持つ XEmacs 用 + pces-xm.el --- XEmacs-mule 用 + +** invisible.el --- 不可視 region に関する機能を提供する + + inv-18.el --- for Emacs 18 + inv-19.el --- for Emacs 19 + inv-xemacs.el --- for XEmacs + +** mcharset.el --- MIME charset 関連の機能を提供する + + mcs-nemacs.el --- Nemacs 用 + mcs-ltn1.el --- MULE Emacs 19/XEmacs 用 + mcs-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 + mcs-20.el --- Emacs 20 と XEmacs-MULE 用の共有モジュール + mcs-e20.el --- Emacs 20 用 + mcs-xm.el --- XEmacs-MULE 用 + mcs-xmu.el --- XEmacs-MULE 用 (ISO646 文字の単一化) + +** static.el --- 静的評価のためのユーティリティー + +** broken.el --- Emacs の壊れている機能の情報を提供する + +** pccl.el --- 移植可能な CCL プログラムを書くためのユーティリティー + + pccl-om.el --- MULE 2.* 用 + pccl-20.el --- Emacs 20/XEmacs-21-MULE 用 + +** alist.el: 連想リストのためのユーティリティー + +** calist.el: 状態木と状態/状況連想リスト用のユーティリティー + +** path-util.el: パス管理とファイル探索のためのユーティリティー + +** filename.el:ファイル名を作るためのユーティリティ + +** install.el: emacs-lisp パッケージインストールするためのユーティリティー + +** mule-caesar.el: ROT 13-47-48 Caesar 変換のユーティリティー + +** emu.el + +tm-7.106 に入っていた emu との互換性を保つためのモジュール。poe, poem, +mcharset を require する。 + + emu-mule: MULE 1.*, 2.* 用 + + richtext.el --- Emacs 19.29 かそれ以降 XEmacs 19.14 かそれ以降のた + めの text/richtext モジュール + tinyrich.el --- 古い emacs 環境のための text/richtext モジュール - APEL は "A Portable Emacs Library." の略です。これは以下のモジュール - で構成されています: +** pcustom.el --- 移植性の高い custom 環境を提供する - poe.el --- 主に最新の emacs 環境のための基礎的な関数と特殊形式/マ - クロの emulation のモジュール - poe-xemacs.el --- XEmacs用 - poe-18.el --- Emacs 18/Nemacs 用 - env.el --- Emacs 18 用の env.el - localhook.el --- Emacs 18 と Emacs 19.28 以前用の hook 関数群 + tinycustom.el --- custom.el のエミュレーションを行なう - poem.el --- 移植性の高い MULE プログラムを書くための基礎的な関数を - 提供する - poem-nemacs.el --- Nemacs 用 - poem-ltn1.el --- MULE なし Emacs 19/XEmacs 用 - poem-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 - poem-20.el --- Emacs 20 と XEmacs-MULE の共有モジュール - poem-e20_2.el --- Emacs 20.1/20.2 用 - poem-e20_3.el --- Emacs 20.3 用 - poem-xm.el --- XEmacs-MULE 用 +** timezone.el - invisible.el --- 不可視 region に関する機能を提供する - inv-18.el --- for Emacs 18 - inv-19.el --- for Emacs 19 - inv-xemacs.el --- for XEmacs +タイムゾーンユーティリティ。2000 年問題対応版。Emacs 18 と GNUS 3.14.4 +でも動作可。 - mcharset.el --- MIME charset 関連の機能を提供する - mcs-nemacs.el --- Nemacs 用 - mcs-ltn1.el --- MULE Emacs 19/XEmacs 用 - mcs-om.el --- MULE 1.*, 2.* 用 - mcs-20.el --- Emacs 20 と XEmacs-MULE 用の共有モジュール - mcs-e20.el --- Emacs 20 用 - mcs-xm.el --- XEmacs-MULE 用 - mcs-xmu.el --- XEmacs-MULE 用 (ISO646 文字の単一化) +** product.el --- プロダクトのバージョン情報のための機能を提供するモジュール。 - static.el --- 静的評価のためのユーティリティー - broken.el --- Emacs の壊れている機能の情報を提供する +* インストール - pccl.el --- 移植可能な CCL プログラムを書くためのユーティリティー - pccl-om.el --- MULE 2.* 用 - pccl-20.el --- Emacs 20/XEmacs-21-MULE 用 +** 展開した場所で実行 - alist.el: 連想リストのためのユーティリティー +他のディレクトリーにインストールしたくないなら、以下のことだけをやって +ください (MS-DOS 系の OS のために MAKEIT.BAT が用意されています。 +MAKEIT.BAT の利用については下記「MAKEIT.BAT を利用する (MS-DOS 系 OS +の場合)」を参照して下さい)。: - calist.el: 状態木と状態/状況連想リスト用のユーティリティー + % make - path-util.el: パス管理とファイル探索のためのユーティリティー +emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 - filename.el:ファイル名を作るためのユーティリティ + % make EMACS=xemacs - install.el: emacs-lisp パッケージインストールするためのユーティリ - ティー +`EMACS=...' が省略されると、Emacs=emacs が使われます。 - mule-caesar.el: ROT 13-47-48 Caesar 変換のユーティリティー +** make install - emu.el --- (tm-7.106 に入っていた emu との互換性を保つためのモジュー - ル。poe, poem, mcharset を require する) +他のディレクトリーにインストールしたいなら、以下のことをしてください: - emu-mule: MULE 1.*, 2.* 用 + % make install - richtext.el --- Emacs 19.29 かそれ以降 - XEmacs 19.14 かそれ以降 - のための text/richtext モジュール - tinyrich.el --- 古い emacs 環境のための text/richtext モジュー - ル +emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 - pcustom.el --- 移植性の高い custom 環境を提供する + % make install EMACS=xemacs - tinycustom.el --- custom.el のエミュレーションを行なう +`EMACS=...' が省略されると、Emacs=emacs が使われます。 +Emacs Lisp プログラムとシェルスクリプトのためのディレクトリー木の接頭 +辞 (prefix) を指定することができます。例えば、 -インストール -============ + % make install PREFIX=~/ -(a) 展開した場所で実行 +`PREFIX=...' が省略されると、指定された emacs コマンドのディレクトリー +木の接頭辞が使用されます (おそらく /usr/local です)。 - 他のディレクトリーにインストールしたくないなら、以下のことだけをやっ - てください: +例えば、PREFIX=/usr/local と Emacs 20.2 が指定されれば、以下のディレク +トリー木が作成されます。 - % make + /usr/local/share/emacs/20.2/site-lisp/ --- emu + /usr/local/share/emacs/site-lisp/apel/ --- APEL - emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 +Emacs Lisp プログラムのための lisp ディレクトリーを指定することができ +ます。例えば、: - % make EMACS=xemacs + % make install LISPDIR=~/elisp - `EMACS=...' が省略されると、Emacs=emacs が使われます。 +emu モジュールがインストールされる、バージョン特有の lisp ディレクトリー +を指定することもできます。例えば、: -(b) make install + % make install VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp - 他のディレクトリーにインストールしたいなら、以下のことをしてください: +どのファイルが emu モジュールか apel モジュールの一部なのか、それらが +どこにインストールされるかを知りたいときは、次のようなコマンドを入力す +ることができます。 - % make install + % make what-where LISPDIR=~/elisp VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp - emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 +ファイル APEL-CFG を編集することで他の選択自由な設定を指定することがで +きます。その中のコメントを読んでください。 - % make install EMACS=xemacs +** XEmacs のパッケージとしてインストールする - `EMACS=...' が省略されると、Emacs=emacs が使われます。 +XEmacs のパッケージディレクトリーにインストールする場合は、以下のこと +をしてください: - Emacs Lisp プログラムとシェルスクリプトのためのディレクトリー木の接 - 頭辞 (prefix) を指定することができます。例えば、 + % make install-package - % make install PREFIX=~/ +emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 - `PREFIX=...' が省略されると、指定された emacs コマンドのディレクトリー - 木の接頭辞が使用されます (おそらく /usr/local です)。 + % make install-package XEMACS=xemacs-21 - 例えば、PREFIX=/usr/local と Emacs 20.2 が指定されれば、以下のディレ - クトリー木が作成されます。 +`XEMACS=...' が省略されると、XEMACS=xemacs が使用されます。 - /usr/local/share/emacs/20.2/site-lisp/ --- emu - /usr/local/share/emacs/site-lisp/apel/ --- APEL +パッケージのディレクトリーを指定することができます。例えば: - Emacs Lisp プログラムのための lisp ディレクトリーを指定することがで - きます。例えば、: + % make install PACKAGEDIR=~/.xemacs - % make install LISPDIR=~/elisp +`PACKAGEDIR=...' が省略されると、存在するパッケージディレクトリーの最 +初のものが使われます。 - emu モジュールがインストールされる、バージョン特有の lisp ディレクト - リーを指定することもできます。例えば、: +XEmacs のパッケージシステムは XEmacs 21.0 かそれ以降を要求することに注 +意してください。 - % make install VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp +** MAKEIT.BAT を利用する (MS-DOS 系 OS の場合) - どのファイルが emu モジュールか apel モジュールの一部なのか、それら - がどこにインストールされるかを知りたいときは、次のようなコマンドを入 - 力することができます。 +MS-DOS 系の OS のために MAKEIT.BAT と MAKE1.BAT が用意されています +(cygwin 環境を利用している方は make.exe と Makefile を利用することがで +きます)。MAKEIT.BAT は、インストールの環境変数を設定した後に MAKE1.BAT +を呼出します。MAKE1.BAT によって実際のインストールに必要なコマンドが実 +行されます。 - % make what-where LISPDIR=~/elisp VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp +これらを利用するには MAKEIT.BAT を編集することが必要です。安全のためす +べての環境変数のデフォルトの値は空文字列になっています。お使いのシステ +ムにあわせてこれらの変数を指定してください。 - ファイル APEL-CFG を編集することで他の選択自由な設定を指定することが - できます。その中のコメントを読んでください。 +開発、動作確認が Windows でしか行なわれていないため、古いバージョンの +DOS では動作しない可能性があります。不都合を発見した方は +apel-ja@lists.chise.org までご連絡下さい。 -(c) XEmacs のパッケージとしてインストールする +*** MAKEIT.BAT の編集 - XEmacs のパッケージディレクトリーにインストールする場合は、以下のこ - とをしてください: +DOS のバッチファイルの中では `rem' が行頭にある行はコメントとして扱わ +れます。必要に応じ、MAKEIT.BAT の各行頭に `rem' を挿入したり、または削 +除したりして下さい。 - % make install-package +また、バッチファイル内の `%変数名%' は実行時の環境変数の値と置き換えら +れます。 - emacs のコマンド名を指定することができます。例えば、 +c:\usr\Meadow にインストールされている 1.10 の Meadow を使用 +している場合の変数設定の例を挙げます。 - % make install-package XEMACS=xemacs-21 + set PREFIX=c:\usr\Meadow + set EMACS=%PREFIX%\1.10\bin\meadow95.exe + set EXEC_PREFIX= + set LISPDIR=%PREFIX%\site-lisp + set VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=%PREFIX%\1.10\site-lisp + set DEFAULT_MAKE_ARG=elc - `XEMACS=...' が省略されると、XEMACS=xemacs が使用されます。 +上記の例では、meadow のバイナリが c:\usr\Meadow\1.10\bin\meadow95.exe +にインストールされていることを前提にしています。その前提に基づき、APEL +のモジュールのうち、meadow のバージョンに依存しないモジュールを - パッケージのディレクトリーを指定することができます。例えば: + c:\usr\Meadow\site-lisp - % make install PACKAGEDIR=~/.xemacs +に、バージョンに依存するモジュールを - `PACKAGEDIR=...' が省略されると、存在するパッケージディレクトリーの - 最初のものが使われます。 + c:\usr\Meadow\1.10\site-lisp - XEmacs のパッケージシステムは XEmacs 21.0 かそれ以降を要求することに - 注意してください。 +にインストールしようとします。 +19.3x 以前の Emacs (例えば 19.28 ベースの Mule for Windows) にはバージョ +ン依存の site-lisp ディレクトリ (上記の例で言えば +c:\usr\Meadow\1.10\site-lisp) が存在せず、ディフォルトでは load-path も +通っていません。この場合は c:\usr\mule\site-lisp などのバージョン非依存 +の site-lisp ディレクトリに APEL の全てのモジュールを入れれば良いでしょ +う。 -load-path(Emacs と MULE の場合) -================================ +Demacs の設定例を準備することができませんでした。Demacs に APEL をイン +ストールした方は、設定例を apel-ja@lists.chise.org に送って下さい (非 +購読者でも送信はできます)。 - もし Emacs もしくは Mule をお使いなら、APEL を install した場所を - load-path に追加してください。もし Emacs 19.29 以降または Emacs 20.1, - 20.2 を使って初期設定でインストールしたのなら、次のように subdirs.el - を書くことができます。 - -------------------------------------------------------------------- - (normal-top-level-add-to-load-path '("apel")) - -------------------------------------------------------------------- +*** MAKEIT.BAT の編集の際、知っておくと便利な Tips - もし Emacs 20.3 以降もしくは XEmacs を使って普通にインストールするの - ならば、load-path を設定する必要はありません。 +引数を指定しないで MAKEIT.BAT を実行させると、DEFAULT_MAKE_ARG に指定 +されている target が実行されます (ディフォルトは安全のために target が +空になっており、メッセージだけ吐いて止まるようになってます)。 +MAKEIT.BAT を編集して、 -Emacs のバージョンに関連した情報 -================================ + set DEFAULT_MAKE_ARG=install + +と記述しておくことで、MAKEIT.BAT をダブルクリックするだけでインストー +ルすることができます。 + +MAKEIT.BAT は、下記のいずれかのファイルが存在するときは、そのファイル +の設定を優先して読み込むので、適宜編集した MAKEIT.BAT は下記のいずれか +のファイルとして、コピーしてキープしておくと、アップグレードの際に +MAKEIT.BAT を再編集する必要がなく便利です。 + +優先順に並べると下記のようになります。下記の 1-x は apel 専用、2-x は +同種の MAKEIT.BAT を利用している cmail, skk と共通して利用することがで +きます。 + + 1-1. %HOME%\.elispmk.apel.bat + 1-2. %HOME%\elisp\elispmk.apel.bat + 1-3. %HOME%\config\elispmk.apel.bat + 1-4. c:\Program Files\Meadow\elispmk.apel.bat + 1-5. c:\Meadow\elispmk.apel.bat + 1-6. d:\Meadow\elispmk.apel.bat + + 2-1. %HOME%\.elispmk.bat + 2-2. %HOME%\elisp\elispmk.bat + 2-3. %HOME%\config\elispmk.bat + 2-4. c:\Program Files\Meadow\elispmk.bat + 2-5. c:\Meadow\elispmk.bat + 2-6. d:\Meadow\elispmk.bat + +*** バッチファイル実行時の注意 + +MAKEIT.BAT, MAKE1.BAT は環境変数を利用しているために、実行時に環境変数 +のためのメモリ割当てができずに、エラーになることがあります。Windows を +利用している場合は、DOSPROMPT のプロパティで環境変数の初期サイズが「自 +動」になっていると、環境変数が設定できないというエラーが出るので、適当 +な値 (2048 など) を入れておく必要があります。non Windows の DOS の場合 +は、config.sys に + + SHELL=C:\COMMAND.COM /E:4096 /P + +などと書き、環境変数に割当て可能なメモリを確保します。DOS のバージョン +によって /E:nnn で指定できる環境変数領域のサイズの制約が異なり、指定の +仕方が違ったり、特定の値を指定すると不具合を生じる可能性があるので詳し +くはご利用の version のマニュアル等をご覧下さい。 + +*** Windows の cvs.exe でチェックアウトした MAKEIT.BAT を利用する場合の問題点 + +なお、Windows ネイティブの cvs.exe (not cygwin) を利用して APEL を +checkout した場合は、cvs.exe により行末コードが正規化されて CRCRLF に +なっている可能性があります。このような場合、MAKEIT.BAT, MAKE1.BAT は動 +きませんので行末コードを CRLF に修正してお使い下さい。この問題について +詳しくは、 + + http://openlab.ring.gr.jp/skk/cvswin-ja.html + +をご参照下さい。 + +* load-path(Emacs と MULE の場合) + +もし Emacs もしくは Mule をお使いなら、APEL を install した場所を +load-path に追加してください。もし Emacs 19.29 以降または Emacs 20.1, +20.2 を使って初期設定でインストールしたのなら、次のように subdirs.el +を書くことができます。 + +-------------------------------------------------------------------- +(normal-top-level-add-to-load-path '("apel")) +-------------------------------------------------------------------- + +もし Emacs 20.3 以降もしくは XEmacs を使って普通にインストールするの +ならば、load-path を設定する必要はありません。 + + +* Emacs のバージョンに関連した情報 + +** 「古い byte-compiler」と「新しい byte-compiler」 -「古い byte-compiler」と「新しい byte-compiler」 Emacs 18 のユーザのみなさんへ: - このパッケージではコンパイル時における条件判断をたくさん行なっていま - す。残念ながら Emacs 18 に付属している byte-compiler には、例えば - `eval-when-compile' や `eval-and-compile' の機能が無いので代用品のマ - クロを用意してありますが、これらはコンパイル時だけでなく load 時また - は実行時にも働いてしまいます! 加えて「古い byte-compiler」はトップ - レベルのマクロをコンパイルしてくれないので、APEL の多くのコードがコ - ンパイルされないままになってしまいます。 +このパッケージではコンパイル時における条件判断をたくさん行なっていま +す。残念ながら Emacs 18 に付属している byte-compiler には、例えば +`eval-when-compile' や `eval-and-compile' の機能が無いので代用品のマ +クロを用意してありますが、これらはコンパイル時だけでなく load 時また +は実行時にも働いてしまいます! 加えて「古い byte-compiler」はトップ +レベルのマクロをコンパイルしてくれないので、APEL の多くのコードがコ +ンパイルされないままになってしまいます。 + +そこで、最適化を行なう「新しい byte-compiler」を使うことをお勧めしま +す。それは Emacs 19 以降に付属している byte-compiler の元になってい +るものです。 + +最適化を行なう byte-compiler は Emacs Lisp Archive およびそれらのミ +ラーから入手することができます。 - そこで、最適化を行なう「新しい byte-compiler」を使うことをお勧めしま - す。それは Emacs 19 以降に付属している byte-compiler の元になってい - るものです。 +Mule 1.* の時代には Mule 用の「新しい byte-compiler」を含む Mule 1.* +用の "contrib" パッケージが配布されていました。しかし現在ではこのパッ +ケージを手に入れることは難しいでしょう。 - 最適化を行なう byte-compiler は Emacs Lisp Archive およびそれらのミ - ラーから入手することができます。 +我々の知る限りでは Emacs 18 用の「新しい byte-compiler」は SKK 9.6, +または SKK 10.62a に付属しています。SKK 10.62a は - Mule 1.* の時代には Mule 用の「新しい byte-compiler」を含む Mule 1.* - 用の "contrib" パッケージが配布されていました。しかし現在ではこのパッ - ケージを手に入れることは難しいでしょう。 + http://openlab.ring.gr.jp/skk/maintrunk - 我々の知る限りでは Emacs 18 用の「新しい byte-compiler」は SKK 9.6 - に付属しています。これは Mule 1.* 用のパッチも含んでいます。 +から入手することができます。これらは Mule 1.* 用のパッチも含んでいます。 -「古い custom」と「新しい custom」 +** 「古い custom」と「新しい custom」 + Emacs 19.34 と XEmacs 19.14 のユーザのみなさんへ: - Emacs 19.32〜19.34、XEmacs 19.14 および Gnus 5.2/5.3 に含まれている - custom ライブラリは「古い」もので、これの API は Emacs 20.1 または - XEmacs 19.15 より新しい Emacsen と Gnus 5.4/5.5 に含まれている - 「新しい custom」とは違っています。 +Emacs 19.32〜19.34、XEmacs 19.14 および Gnus 5.2/5.3 に含まれている +custom ライブラリは「古い」もので、これの API は Emacs 20.1 または +XEmacs 19.15 より新しい Emacsen と Gnus 5.4/5.5 に含まれている +「新しい custom」とは違っています。 - Emacs 19.34 と XEmacs 19.15〜20.2 用の「新しい custom」は、以下の - URL から手に入れることができます。 +Emacs 19.34 と XEmacs 19.15〜20.2 用の「新しい custom」は、以下の +URL から手に入れることができます。 - ftp://ftp.dina.kvl.dk/pub/Staff/Per.Abrahamsen/custom/custom-1.9962.tar.gz +ftp://ftp.dina.kvl.dk/pub/Staff/Per.Abrahamsen/custom/custom-1.9962.tar.gz - (注: XEmacs 19.15〜20.2 と Gnus 5.4/5.5 に含まれている「新しい - custom」はこの版より古いものです。) +(注: XEmacs 19.15〜20.2 と Gnus 5.4/5.5 に含まれている「新しい custom」 +はこの版より古いものです。) - 「新しい custom」をインストールする前に、次の各項目をチェックして下 - さい。 +「新しい custom」をインストールする前に、次の各項目をチェックして下 +さい。 - 1) もしあなたが Gnus 5.2/5.3 (または他の「古い custom」を使うアプ - リケーション) を使うことに固執しているのならば「新しい custom」 - をインストールしてはいけません。 + 1) もしあなたが Gnus 5.2/5.3 (または他の「古い custom」を使うアプ + リケーション) を使うことに固執しているのならば「新しい custom」 + をインストールしてはいけません。 - 2) Emacs 19 を元にした Mule を使うのならば、このパッチを「新しい - custom」に当てる必要があります。 + 2) Emacs 19 を元にした Mule を使うのならば、このパッチを「新しい + custom」に当てる必要があります。 ----8<------8<------8<------8<------8<------8<------8<------8<---- --- custom-1.9962/cus-face.el~ Wed Mar 4 19:52:39 1998 @@ -244,199 +400,176 @@ Emacs 19.34 と XEmacs 19.14 のユーザのみなさんへ: (let* ((frames (frame-list)) ----8<------8<------8<------8<------8<------8<------8<------8<---- - 3) custom を使うコンパイルされたアプリケーションは、それを load す - るときや実行するときに同じバージョンの custom を必要とします。 - したがって、いつも load-path に「新しい custom」を含めておかな - ければなりません。 - これを行なうためのもっとも簡単な方法は subdirs.el を使うことで - す。 - 「新しい custom」が /usr/local/share/emacs/19.34/site-lisp/custom/ - にインストールされているのならば、 - /usr/local/share/emacs/19.34/site-lisp/subdirs.el というファイ - ルに以下の行を書き込んで下さい。 + 3) custom を使うコンパイルされたアプリケーションは、それを load す + るときや実行するときに同じバージョンの custom を必要とします。 + したがって、いつも load-path に「新しい custom」を含めておかな + ければなりません。 + これを行なうためのもっとも簡単な方法は subdirs.el を使うことで + す。 + 「新しい custom」が /usr/local/share/emacs/19.34/site-lisp/custom/ + にインストールされているのならば、 + /usr/local/share/emacs/19.34/site-lisp/subdirs.el というファイ + ルに以下の行を書き込んで下さい。 - (normal-top-level-add-to-load-path '("custom")) + (normal-top-level-add-to-load-path '("custom")) -使い方 -====== +* 使い方 -alist ------ +** alist -関数 put-alist (ITEM VALUE ALIST) +*** 関数 put-alist (ITEM VALUE ALIST) - ALIST を ITEM の値が VALUE になるように修正します。car が ITEM であ - る対が存在すれば、その cdr を VALUE で置き換えます。そのような対がな - ければ、新しい対 (ITEM . VALUE) を作り、car が新しい対で、cdr が - ALIST である新しい連想リストを返します。 +ALIST を ITEM の値が VALUE になるように修正します。car が ITEM であ +る対が存在すれば、その cdr を VALUE で置き換えます。そのような対がな +ければ、新しい対 (ITEM . VALUE) を作り、car が新しい対で、cdr が +ALIST である新しい連想リストを返します。 -関数 del-alist (ITEM ALIST) +*** 関数 del-alist (ITEM ALIST) - 連想リスト ALIST に key が ITEM である対があれば、それを ALIST から取 - り除きます。 +連想リスト ALIST に key が ITEM である対があれば、それを ALIST から取 +り除きます。 -関数 set-alist (SYMBOL ITEM VALUE) +*** 関数 set-alist (SYMBOL ITEM VALUE) - SYMBOL で指定されている連想リストを、ITEM の値が VALUE であるように - 修正します。 +SYMBOL で指定されている連想リストを、ITEM の値が VALUE であるように修 +正します。 例. (set-alist 'auto-mode-alist "\\.pln$" 'text-mode) -関数 modify-alist (MODIFIER DEFAULT) +*** 関数 modify-alist (MODIFIER DEFAULT) - 連想リスト DEFAULT を連想リスト MODIFIER に修正します。 +連想リスト DEFAULT を連想リスト MODIFIER に修正します。 -関数 set-modified-alist (SYMBOL MODIFIER) +*** 関数 set-modified-alist (SYMBOL MODIFIER) - SYMBOL の値を連想リスト MODIFIER に修正します。SYMBOL は連想リストで - ある必要があります。それが束縛されていなければ、その値を nil とみな - します。 +SYMBOL の値を連想リスト MODIFIER に修正します。SYMBOL は連想リストであ +る必要があります。それが束縛されていなければ、その値を nil とみなしま +す。 -path-util ---------- +** path-util -関数 add-path (PATH &rest OPTIONS) +*** 関数 add-path (PATH &rest OPTIONS) - PATH が `default-load-path' のディレクトリーの下に存在して、 - `load-path'に存在しないときに、それを `load-path' に追加します。 +PATH が `default-load-path' のディレクトリーの下に存在して、 +`load-path'に存在しないときに、それを `load-path' に追加します。 - 次のような PATH の様式を使うことができます: +次のような PATH の様式を使うことができます: - load-path からの相対: "PATH" (それは `default-load-path から探 - されます。) + load-path からの相対: "PATH" (それは `default-load-path から探されま + す。) - ホームディレクトリーからの相対: "~/PATH" "~USER/PATH" + ホームディレクトリーからの相対: "~/PATH" "~USER/PATH" - 絶対パス: "/FOO/BAR/BAZ" + 絶対パス: "/FOO/BAR/BAZ" - 次のような OPTIONS を指定することができます: +次のような OPTIONS を指定することができます: - 'all-paths --- `default-load-path の代わり `load-path' から探しま + 'all-paths --- `default-load-path の代わり `load-path' から探しま す。 - 'append --- PATH を `load-path' の最後に追加します。 + 'append --- PATH を `load-path' の最後に追加します。 -関数 add-latest-path (PATTERN &optional ALL-PATHS) +*** 関数 add-latest-path (PATTERN &optional ALL-PATHS) - 正規表現 PATTERN に合致した最新のパスが `default-load-path' の下に存 - 在していて、`load-path' の下に存在していないときにそれを `load-path' - に追加します。 +正規表現 PATTERN に合致した最新のパスが `default-load-path' の下に存在 +していて、`load-path' の下に存在していないときにそれを `load-path' に +追加します。 - 例えば、bbdb-1.50 と bbdb-1.51 が site-lisp の下にあって、bbdb-1.51 - が bbdb-1.50 よりも新しく、site-lisp が - /usr/local/share/emacs/site-lisp であるときは、 +例えば、bbdb-1.50 と bbdb-1.51 が site-lisp の下にあって、bbdb-1.51 が +bbdb-1.50 よりも新しく、site-lisp が /usr/local/share/emacs/site-lisp +であるときは、 - (add-latest-path "bbdb") + (add-latest-path "bbdb") - は "/usr/local/share/emacs/site-lisp/bbdb-1.51" を `load-path' の先 - 頭に追加します。 +は "/usr/local/share/emacs/site-lisp/bbdb-1.51" を `load-path' の先頭 +に追加します。 - 省略可能な引数 ALL-PATHS が指定されると、`default-load-path' のかわ - りに `load-path' から探します。 +省略可能な引数 ALL-PATHS が指定されると、`default-load-path' のかわり +に `load-path' から探します。 -関数 get-latest-path (PATTERN &optional ALL-PATHS) +*** 関数 get-latest-path (PATTERN &optional ALL-PATHS) - 正規表現 PATTERN に合致する default-load-path にある最新のディレクト - リーを返します。省略可能な引数 ALL-PATHS が指定されると、 - default-load-path の代わりに load-path の全てから探します。 +正規表現 PATTERN に合致する default-load-path にある最新のディレクトリー +を返します。省略可能な引数 ALL-PATHS が指定されると、default-load-path +の代わりに load-path の全てから探します。 例. (let ((gnus-path (get-latest-path "gnus"))) (add-path (expand-file-name "lisp" gnus-path)) (add-to-list 'Info-default-directory-list - (expand-file-name "texi" gnus-path)) - ) - -関数 file-installed-p (FILE &optional PATHS) + (expand-file-name "texi" gnus-path))) - FILE が PATHS に存在した場合、FILE の絶対パスを返します。PATHS が省 - 略されると、`load-path' が使われます。 +*** 関数 file-installed-p (FILE &optional PATHS) -関数 exec-installed-p (FILE &optional PATHS SUFFIXES) +FILE が PATHS に存在した場合、FILE の絶対パスを返します。PATHS が省略 +されると、`load-path' が使われます。 - FILE が PATHS に存在した場合に FILE の絶対パスを返します。PATHS が省 - 略されると、`exec-path' が使われます。SUFFIXES が省略されると、 - `exec-suffix-list' が使われます。 +*** 関数 exec-installed-p (FILE &optional PATHS SUFFIXES) -関数 module-installed-p (MODULE &optional PATHS) +FILE が PATHS に存在した場合に FILE の絶対パスを返します。PATHS が省略 +されると、`exec-path' が使われます。SUFFIXES が省略されると、 +`exec-suffix-list' が使われます。 - MODULE が提供されている (provided) か、PATHS に存在する場合に nil で - ない値を返します。PATHS が省略されると、`load-path' が使われます。 +*** 関数 module-installed-p (MODULE &optional PATHS) -filename --------- +MODULE が提供されている (provided) か、PATHS に存在する場合に nil で +ない値を返します。PATHS が省略されると、`load-path' が使われます。 -関数 replace-as-filename (string) +** filename - STRING から安全なファイル名を返します。 +*** 関数 replace-as-filename (string) - それは変数 'filename-fileters' を参照します。その変数はファイル名の - 選別器のための関数のリストです。初期設定の選別器は以下の変数を参照し - ています。 +STRING から安全なファイル名を返します。 - 変数 filename-limit-length +それは変数 'filename-filters' を参照します。その変数はファイル名の選 +別器のための関数のリストです。初期設定の選別器は以下の変数を参照してい +ます。 - ファイル名の長さの制限。 +**** 変数 filename-limit-length - 変数 filename-replacement-alist +ファイル名の長さの制限。 - 文字と文字列が対になったリストの連想リストです。文字のリスト - はファイル名として許されない文字を現わします。 +**** 変数 filename-replacement-alist +文字と文字列が対になったリストの連想リストです。文字のリストはファイル +名として許されない文字を現わします。 -バグ報告 -=========== - バグ報告や改善の提案を書いたときは、是非 APEL メーリングリストに送っ - てください: +* バグ報告 - apel-en@m17n.org (英語) - apel-ja@m17n.org (日本語) +バグ報告や改善の提案を書いたときは、是非 APEL メーリングリストに送って +ください: - APEL ML を通して、APEL のバグを報告したり、APEL の最新のリリースを取 - 得したり、APEL の将来の拡張の議論をしたりすることができます。APEL ML - に参加するには、空の電子メールを + apel-ja@lists.chise.org (日本語) + apel-en@lists.chise.org (英語) - apel-en-ctl@m17n.org (英語) - apel-ja-ctl@m17n.org (日本語) +APEL ML を通して、APEL のバグを報告したり、APEL の最新のリリースを取得 +したり、APEL の将来の拡張の議論をしたりすることができます。APEL ML に +参加するには、以下の頁の記述を見て手続きを行ってください: - に送ってください。 + http://lists.chise.org/mailman/listinfo/apel-ja (日本語) + http://lists.chise.org/mailman/listinfo/apel-en (英語) -Anonymous FTP -============= +* Anonymous FTP - 最新の APEL のリリースは以下の場所から取得できます: +最新の APEL のリリースは以下の場所から取得できます: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/apel/ -CVS -=== - - APEL の開発は CVS を使っています。最新の開発バージョンを CVS で - 取得できます。 - -(0) cvs login (一回目だけ) - - % cvs -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root login - - CVS password: [CR] # 空文字列 - -(1) checkout +* Git - % cvs -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root checkout apel +APEL の開発には Git を使っています。最新の開発バージョンを以下の Gitリ +ポジトリーから取得できます。 - CVS に基づいた開発に参加したいときは、 + % git clone http://git.chise.org/git/elisp/apel.git - cvs@cvs.m17n.org +この APEL のリポジトリーは WWW 経由でも閲覧することができます: - にアカウント名と、ssh の公開鍵を送ってください。ssh 経由では、 - cvsroot は :ext:cvs@cvs.m17n.org:/cvs/root となります。 + http://git.chise.org/gitweb/?p=elisp/apel.git - どうしても ssh が使えない場合、pserver 経由でも開発に参加できます。 - この場合、UNIX の /etc/passwd 様式で暗号化されたパスワードを送って下 - さい。この場合 cvsroot は :pserver:<アカウント名>@cvs.m17n.org:/cvs/root - となります。 +Git に基づいた開発に参加したいときは、APEL メーリングリストでその旨を +宣言してください。 - 開かれた開発に参加してくださることを期待します。 +我々は多くの方がこの開かれた開発に参加してくださることを望んでいます。