[README for SEMI kernel package (日本語版)] SEMIとは? ========= SEMIはGNU Emacsに対してMIME機能を提供するライブラリです。 MIMEは、メッセージ内にプレーンテキスト(ASCII)以外の内容やヘッダを 含むものに関して提案されたインターネット規格です。 RFC 2045 : Internet Message Bodies RFC 2046 : Media Types RFC 2047 : Message Header Extensions RFC 2048 : MIME Registration Procedures RFC 2049 : MIME Conformance SEMIは、以下の機能を持っています: - MIME message viewer (mime-view-mode) (RFC 2045 .. 2049) - MIME message composer (mime-edit-mode) (RFC 2045 .. 2049) MIME message viewerとMIME message compiserはさらに次の特徴を持って います: - filename handling by Content-Disposition field (RFC 1806) - PGP/MIME security Multiparts (RFC 2015) - application/pgp (draft-kazu-pgp-mime-00.txt; obsolete) - text/richtext (RFC 1521; obsolete; preview only) - text/enriched (RFC 1896) - External method configuration by mailcap (RFC 1524) このパッケージにはMUAsに関するMIME拡張は含まれていないことに注意して ください。これらは、別のパッケージとして配布されています。 必要な環境 ========== SEMIは、XEmacs 21.1以降、およびGNU Emacs 20.4以降に対応しています。 SEMIは、GNU Emacs 19.28またはXEmacs 19.14よりも古いものについては、 一切対応していません。加えて、SEMIはMule 1, Mule 2およびGNU Emacs 20.1/20.2などで実装されているbyte-indexingでは動作しません。 SEMIは、Emacs 19.29から19.34, XEmacs 19.15またはXEmacs 20.2について も対応はしていませんが、動くかもしれません。 SEMIは、APEL ( 9.22以降 )とFLIM ( 1.14.2以降 )のpackageを必要としま す。 SEMIをインストールする前に、これらをインストールしてください。 APEL packageは、以下で入手可能です。: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/apel/ そして、FLIM packageは、以下で入手可能です。: http://www.kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~tomo/comp/emacsen/lisp/ flim/flim-1.14/ PGP/MIME と application/pgp は、mailcrypt かtiny-pgpを必要とします。 インストール ============ (a) 展開した場所で実行する もし、他のディレクトリにインストールすることを望まないならば、以下の みを実行してください。: % make あなたはemacsコマンド名を指定することが可能です。例えば、 % make EMACS=xemacs もし、`EMACS=...' が省略されると、EMACS=emacsが用いられます。 (b) make install もしあなたが、他のディレクトリにインストールすることを望むならば、以下 を実行してください。: % make install あなたはemacsコマンド名を指定することが可能です。例えば、 % make install EMACS=xemacs もし、`EMACS=...' が省略されると、EMACS=emacsが用いられます。 あなたは、Emacs Lispプログラムとシェルスクリプトに関するディレクトリ階 層の接頭語を指定することができます。たとえば、: % make install PREFIX=~/ もし、`PREFIX=...' が省略されると、指定したemacsコマンドのディレクトリ 階層の接頭語が使用されます。(たぶん、/usr/local) 例えば、もし、PREFIX=/usr/local および、EMACS 19.34が指定されると、以 下のようなディレクトリ階層が作成されるでしょう。: /usr/local/share/emacs/19.34/site-lisp/ --- emu /usr/local/share/emacs/site-lisp/apel/ --- APEL /usr/local/share/emacs/site-lisp/flim/ --- FLIM /usr/local/share/emacs/site-lisp/semi/ --- SEMI あなたは、site-lispのディレクトリを指定することができます。例えば、 % make install LISPDIR=~/share/emacs/lisp もし、`LISPDIR=...' が省略されると、指定したemacsコマンドのsite-lisp ディレクトリが使用されます。(たぶん、/usr/local/share/emacs/site-lisp または、 /usr/local/lib/xemacs/site-lisp) もし、emuモジュール( APEL packageに含まれている )が一般的ではないディ レクトリにインストールされている場合には、あなたは、これらがどこで見付 けられるか指定する必要があります。: % make install VERSION_SPECIFIC_LISPDIR=~/elisp (c) XEmacs packageとしてのインストール もしあなたが、XEmacs packageのディレクトリにインストールすることを望む ならば、以下を実行してください。: % make install-package あなたは、emacs commandの名前を指定することができます。たとえば、: % make install-package XEMACS=xemacs-21 もし、`XEMACS=...' が省略されると、XEMACS=xemacsが用いられます。 あなたは、packageのディレクトリを指定することができます。たとえば、: % make install PACKAGEDIR=~/.xemacs もし、`PACKAGEDIR=...' が省略されると、最初に存在するpackageのディレク トリが使用されます。 XEmacs packageシステムは、XEmacs 21.0以降を必要とすることに注意してく ださい。 (a,b,c) あなたは、${archive}/SEMI-CFG というファイルを書き換えることにより、 他のオプションの設定を指定することができます。 ${archive}/README.en と${archive}/SEMI-CFG のコメントを読んでください。 初期化 ====== (a) load-path もし、あなたがEmacs かMule を使用しているならば、load-pathにemu, apel, flim, およびsemi のディレクトリを加えてください。もし、デフォルトの設定 でインストールしたならば、例えば、subdirs.elに以下のように書くことがで きます。: -------------------------------------------------------------------- (normal-top-level-add-to-load-path '("apel" "flim" "semi")) -------------------------------------------------------------------- もし、あなたがXEmacs を使用しているのであれば、load-pathに関して必要な 設定はありません。 (b) mime-setup あなたの~/.emacsに以下の記述を追加してください。: (load "mime-setup") 付属資料 ======== SEMIを使い始めるために、${archive}/README.en を読んでください。 RFC 822, 1524, 1806, 1847, 1896, 2015, 2045, 2046, 2047, 2048 および 2049 はanonymous ftpを経由して入手可能です。: ftp://ftp.merit.edu/internet/documents/rfc/ メーリングリスト ================ もし、あなたが、バグレポートおよび/または改良のための提案を書く場合には、 それらをEMACS-MIMEメーリングリストに送ってください。 emacs-mime-en@m17n.org (英語) emacs-mime-ja@m17n.org (日本語) EMACS-MIME MLを経由して、あなたは SEMIのバグを報告することや、SEMIの最新 版の入手、SEMIの将来の強化について議論することなどができます。 EMACS-MIME MLに加入するためには、空のメールを以下に送信してください。 emacs-mime-en-ctl@m17n.org (英語) emacs-mime-ja-ctl@m17n.org (日本語) ここで、morioka@jaist.ac.jpなどの作者(達)に直接メールを送信してはならない ことに注意してください。なぜなら、あなたの問題は、他の環境に生じるかもしれ ないからです。(そうでなければそれはSEMIのバクでは無く、あなたの問題である かもしれません。) 我々は、 EMACS-MIMEメーリングリスト内で議論します。 とりあえず、作者への直接のメールは無視されるかもしれません。 EMACS-MIMEメ ーリングリストにメールを送信してください。 CVSに基づいた開発 ================= もしあなたがCVSに基づいた開発に参加したいと思うならば、以下のアドレスに、 あなたのアカウント名とsshのpublic keyを添えたメールを送信してください。 cvs@cvs.m17n.org cvsrootは、:ext:cvs@cvs.m17n.org:/cvs/root です。 もし、あなたがssh を使用できないのであれば、 UNIX の/etc/passwd 型に暗号 化されたパスワードを送信してください。あなたはcvsrootに :pserver:@cvs.m17n.org:/cvs/root. として参加することができます。 我々は、あなたが開かれた開発に参加してくださることを期待しています。 作者 ==== 元の作者 MORIOKA Tomohiko (SEMIのいろいろな部分とmime-viewの作者。) UMEDA Masanobu (emacs-mime-toolsのmime.elの作者。mime.elはSEMIのmeme-edit.el の原型です。) 他の作者 Shuhei KOBAYASHI (たくさんのコードとsignature.elの主要な作者) MASUTANI Yasuhiro (mime-play.elのanonymous ftpコード) OKABE Yasuo (mime-partial.el と signature.elの主要な作者) Steinar Bang Steven L. Baur Kevin Broadey Alastair Burt Eric Ding Thierry Emery Simon Josefsson Jens Lautenbacher Carsten Leonhardt Pekka Marjola Hisashi Miyashita Kazuhiro Ohta Alexandre Oliva Fran苡is Pinard Artur Pioro Artur Pioro Dan Rich (XEmacsと共にmime-image.elを発展させるために寄与) Katsumi Yamaoka