Wanderlust のインストール方法 Kaoru Takahashi 高橋郁, Yuuichi Teranishi 寺西裕一, Tsunehiko Baba 馬場恒彦 MIME用モジュールの選択 ====================== Wanderlust を使うためには、以下のどちらかの MIME 用モジュールをインス トールしておく必要があります。機能が充実している SEMI の使用をお勧めし ます。 SEMI (1.14.1 以上) tm (8.7 以上) SEMI には APEL, FLIM と呼ばれるパッケージも必要です。主な Emacsen につ いて推奨される APEL, FLIM, SEMI の組合せを以下に示します。 (a) XEmacs 21.1 以降 APEL 10.3, FLIM 1.14.3, SEMI 1.14.3 可能ならば XEmacs のパッケージとしてインストールすることをお勧めします。 (b) Emacs 20.4 以降 APEL 10.3, FLIM 1.14.3, SEMI 1.14.3 (c) Emacs 20.1〜20.3 APEL 10.3, CLIME 1.14.3, SEMI 1.14.3 FLIM が動きませんので、代わりに CLIME をインストールしてください。 (d) Emacs 19.34 (Mule 2.3) APEL 10.3, CLIME 1.14.3, SEMI 1.14.3 Emacs 19.34 ベースの Mule では SEMI を動作させることが可能です。下記の ページが参考になります。 http://www.jpl.org/elips/INSTALL-SEMI-ja.html (e) Emacs 19.28 以前 (Mule 2.3, Nemacs) APEL 10.3, CLIME 1.14.3, tm 8.8 SEMI は動きませんので、tm をインストールしてください。APEL, CLIME を最 新版に入れ替える必要もあります。 MIME用モジュールのインストール ============================== パッケージはそれぞれ以下の URL で入手可能です。 APEL: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/apel/ FLIM: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/flim/ CLIME: ftp://ftp.jpl.org/pub/m17n/ SEMI: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/semi/ tm: http://cvs.m17n.org/tomo/comp/emacsen/tm/tm-8/ (a) SEMI のインストール APEL, FLIM(CLIME), SEMI の順にインストールしてください。基本的にすべて make install の実行で済むはずです。 詳しいインストールの方法は各パッケージに添付されているドキュメント (README.ja, README.en) を参照してください。 その他、FLIM, SEMI にはいろいろな変形バージョンが存在しますが、それら のいずれも利用することが可能です。基本的に最新版の組合せなら動作するは ずです。 例えば、以下の組合せの動作が確認されています。 APEL 10.2, Chao 1.14.1, REMI 1.14.2 APEL 10.2, SLIM 1.14.3, EMY 1.13.9 (b) tm のインストール tm 8.7 以降のバージョンが必要です。詳しいインストールの方法はパッケー ジに添付されているドキュメント(README.en)を参照してください。 tm 8.8 以前のバージョンでは、 Use tm-8.x with APEL 10.2 or later というエラーがでることがあります。この場合、APEL 10.2 以降をインストー ルしてください。 通常のインストール ================== (a)Makefile の編集 Makefile は、EMACS, LISPDIR の部分を編集してください。 EMACS 使用している Emacs のコマンド名を指定 LISPDIR インストール先を指定 LISPDIR は特に指定しなくても (NONE のままでも) 自動的にインストール先 を検出します。 (b)バイトコンパイル・インストール 以下を実行してください。 % make % make install このとき、Emacs 19.28 ベースの Mule 2.3 など subdirs.el のない Emacs では、 Cannot open load file: mime-setup というエラーが出ることがあります。 この場合は、custom, APEL, FLIM, SEMI のインストール先を環境変数 EMACSLOADPATH に加えるか、展開ディレクトリの WL-CFG というファイル中で load-path を通しておくとよいでしょう。 XEmacs のパッケージとしてインストール ===================================== Wanderlust は XEmacs (21.0 以降) のパッケージのひとつとしてインストー ルすることも可能です。パッケージとしてインストールすると、autoload の 設定、アイコンのパス設定を個人の .emacs に記述しなくても Wanderlust を 正常に起動できるようになります。 (a)Makefile の編集 Makefile は、XEMACS, PACKAGEDIR の部分を編集してください。 XEMACS 使用している XEmacs のコマンド名を指定 PACKAGEDIR package のディレクトリを指定 PACKAGEDIR は特に指定しなくても (NONE のままでも)、SEMI がインストール されていれば自動的に検出されます。 (b)バイトコンパイル・インストール 以下を実行してください。 % make package % make install-package Info ファイルも同時にインストールされます。 load-path の設定 ================ Emacs 20.3 以降もしくは XEmacs を使って普通にインストールした場合は、 load-path を設定する必要はありません。 Emacs 20.2 以前をお使いなら、Wanderlust を install した場所を load-path に設定してください。 もし Emacs 19.29 以降または Emacs 20.1, Emacs 20.2 を使って初期設定で インストールしたのなら、次のように subdirs.el を書くことができます。 -------------------------------------------------------------------- (normal-top-level-add-to-load-path '("apel" "flim" "semi" "wl")) -------------------------------------------------------------------- Emacs 19.28 以前では subdirs.el を使うことができませんので、サイトの初 期設定ファイルなどで load-path を設定してください。 マニュアルのインストール ======================== マニュアルは Info 形式です。インストールするには以下のことを実行してく ださい。 % make info % make install-info XEmacs の package としてインストールした場合は自動的に Info ファイルも インストールされるのでこれらの操作は必要ありません。 マニュアルのインストール先は自動検出されます。(Makefile 中の INFODIR でも設定可能です) 下記の URL で見ることもできます。 http://www.gohome.org/wl/doc/wl-euc_toc.html サンプル設定 ============ Wanderlust の設定ファイルには、 ~/.addresses アドレス帳 ~/.folders フォルダ設定 ~/.wl Wanderlust の設定 (起動時に読み込まれる) の三つがあります。 それぞれ、samples/ja/ ディレクトリの下にサンプル設定 (dot.addresses, dot.folders, dot.wl) がありますので、各自でホームディレクトリにコピー して編集するなどしてください。 詳しい設定は Info を御覧ください。 Local Variables: fill-column: 72 End: