Wanderlust のインストール方法 Kaoru Takahashi 高橋郁, Yuuichi Teranishi 寺西裕一, Tsunehiko Baba 馬場恒彦 MIME用モジュールのインストール ============================== Wanderlust を使うためには、以下のどちらかの MIME 用モジュールをイン ストールしておく必要があります。機能が充実している SEMI の使用をお勧 めします。 SEMI (1.13.7 以上) tm (8.7 以上) Emacs 19.28 以前をベースとした Mule をお使いの場合は tm をインストー ルしてください。SEMI は動きません。 Emacs 19.34 ベースの Mule では SEMI を動作させることも可能です。 下記のページが参考になります。 http://www.jpl.org/elips/INSTALL-SEMI-ja.html (a) SEMI のインストール SEMI には APEL, FLIM と呼ばれるパッケージも必要です。 推奨される APEL, FLIM, SEMI の組合せは以下の通りです。 APEL 10.3, FLIM 1.14.2, SEMI 1.14.3 APEL, FLIM, SEMI, パッケージはそれぞれ以下の URL で入手可能です。 APEL: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/apel/ FLIM: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/flim/ SEMI: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/semi/ APEL, FLIM, SEMI の順にインストールしてください。基本的にすべて make install の実行で済むはずです。 詳しいインストールの方法は各パッケージに添付されているドキュメント (README.ja, README.en) を参照してください。 その他、FLIM, SEMI にはいろいろな変形バージョンが存在しますが、 それらのいずれも利用することが可能です。 基本的に最新版の組合せなら動作するはずです。 例えば、以下の組合せの動作が確認されています。 APEL 10.2, Chao 1.14.1, REMI 1.14.2 APEL 10.2, SLIM 1.14.3, EMY 1.13.9 (b) tm のインストール tm 8.7 以降のバージョンが必要です。入手先を以下に示します。 http://cvs.m17n.org/tomo/comp/emacsen/tm/tm-8/ 詳しいインストールの方法はパッケージに添付されているドキュメント (README.en) を参照してください。 tm 8.8 以前のバージョンでは、 Use tm-8.x with APEL 10.2 or later というエラーがでることがあります。この場合、APEL 10.2 以降をイ ンストールしてください。 APEL: ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/apel/ 通常のインストール ================== (a)Makefile の編集 Makefile は、EMACS, LISPDIR の部分を編集してください。 EMACS 使用している Emacs のコマンド名を指定 LISPDIR インストール先を指定 LISPDIR は特に指定しなくても (NONE のままでも) 自動的にインストール 先を検出します。 (b)バイトコンパイル・インストール 以下を実行してください。 % make % make install このとき、Emacs 19.28 ベースの Mule 2.3 など subdirs.el のない Emacs では、 Cannot open load file: mime-setup というエラーが出ることがあります。 この場合は、custom, APEL, FLIM, SEMI のインストール先を環境変数 EMACSLOADPATH に加えるか、展開ディレクトリの WL-CFG というファイル中 で load-path を通しておくとよいでしょう。 XEmacs のパッケージとしてインストール ===================================== Wanderlust は XEmacs (21.0 以降) のパッケージのひとつとしてインストー ルすることも可能です。パッケージとしてインストールすると、autoload の設定、アイコンのパス設定を個人の .emacs に記述しなくても Wanderlust を正常に起動できるようになります。 (a)Makefile の編集 Makefile は、XEMACS, PACKAGEDIR の部分を編集してください。 XEMACS 使用している XEmacs のコマンド名を指定 PACKAGEDIR package のディレクトリを指定 PACKAGEDIR は特に指定しなくても (NONE のままでも)、SEMI がインストー ルされていれば自動的に検出されます。 (b)バイトコンパイル・インストール 以下を実行してください。 % make package % make install-package Info ファイルも同時にインストールされます。 load-path の設定 ================ Emacs 20.3 以降もしくは XEmacs 使って普通にインストールした場合は、 load-path を設定する必要はありません。 Emacs 20.2 以前をお使いなら、Wanderlust を install した場所を load-path に設定してください。 もし Emacs 19.29 以降または Emacs 20.1, Emacs 20.2 を使って初期設定 でインストールしたのなら、次のように subdirs.el を書くことができます。 -------------------------------------------------------------------- (normal-top-level-add-to-load-path '("apel" "flim" "semi" "wl")) -------------------------------------------------------------------- Emacs 19.28 以前では subdirs.el を使うことができませんので、サイトの 初期設定ファイルなどで load-path を設定してください。 マニュアルのインストール ======================== マニュアルは Info 形式です。インストールするには以下のことを実行して ください。 % make info % make install-info XEmacs の package としてインストールした場合は自動的に Info ファイル もインストールされるのでこれらの操作は必要ありません。 マニュアルのインストール先は自動検出されます。(Makefile 中の INFODIR でも設定可能です) サンプル設定 ============ Wanderlust の設定ファイルには、 ~/.addresses アドレス帳 ~/.folders フォルダ設定 ~/.wl Wanderlust の設定 (起動時に読み込まれる) の三つがあります。 それぞれ、samples/ja/ ディレクトリの下にサンプル設定 (dot.addresses, dot.folders, dot.wl) がありますので、 各自でホームディレクトリにコピーして編集するなどしてください。 詳しい設定は Info を御覧ください。